テラーノベル
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「さぁ! ここじゃ!我が旅館が誇る最高級スイート『鳳凰の間』じゃ!」
松吉が引き戸が開くと、ジンは驚きと感動で思わず息を飲んだ
「わぁ・・・す・・・凄い・・・」
こんな素晴らしい部屋に泊まれるなんて、ジンは心が躍った
部屋は、和と洋が絶妙に融合して、まさに山田旅館の粋を集めた空間だった
広々とした和室の中央には、畳の上に藤素材のローテーブルが静かに佇み、その上には紋章が刻まれた漆塗りの茶器が整然と並んでいる、部屋には畳とヒノキの良い香りが漂い・・・いつまでも吸っていたい気分にさせられる
淡路島の海と山を描いた水墨画の壁を電動リモコンで開くと、埋め込み型の大型テレビが現れた、その隣には西洋風のステンドグラスが嵌め込まれ、夕陽の光を受けて色とりどりの影を畳に落としていた
部屋の奥の大きなガラス窓から淡路の海が一望できて、そこからベランダに出られる様になっていた、窓際には、藤編みのアームチェアが二脚、寄り添うように置かれ、背もたれには金糸で山田の紋章が刺繍されている・・・
この部屋は、伝統の重厚さとモダンな洗練さが調和し、まるで時代を超えた芸術作品のようだった
「さて! ワシらが特別にこさえた寝室じゃ!」
松吉がスパンッと隣の襖を開けると、ジンと桜の視線が一気にそちらに吸い寄せられた、ジンは驚いて目が飛び出そうになった、そこはまるで江戸時代の遊郭を思わせる妖艶な寝室だった
中央には金屏風が燦然と輝き、その前にはふかふかのダブル布団が敷かれている、壁には菊の花をモチーフにした華やかな襖が配され、その隣には男女が裸で絡み合う妖艶な浮世絵が堂々と飾られていた
浮世絵の鮮やかな色彩と大胆な構図は、部屋にエロティックな雰囲気を漂わせ、今やジンは変な汗が額に浮かんでいた、隣の桜をチラリと見るとやはり彼女も頬を染めてもじもじしていた
―こ・・・ここで・・・寝るのか?二人で?―
松吉と米吉が用意したこの部屋は、豪華であると同時に、どこか性欲に挑発的な空気をまとっていた
エッヘンッ 「 テーマは江戸時代の遊郭じゃ!」
米吉が胸を張り、得意げに腕を組む
「爺様が張り切って装飾したんだよ」
「若い頃、わしもこんな部屋で・・・ホッホッホッ」
「これこれ!じいさま!露骨な物言いは若者に嫌われるぞ!」
二人はクスクス笑い、まるで子供のいたずらを成功させたかのようにはしゃいでいる 金屏風の中央には、ふかふかのダブル布団が敷かれ、真っ白な大きな枕が二つ、赤い文字で片方に『YES』もう片方に『NO』とデカデカと書かれている
「これは?・・・何ですか?」
と首を捻ってジンが枕を指さした、米吉がニヤリと笑う
「イエス・ノー枕じゃ! 夜のお勤めが辛い時は『NO』と今夜は張り切るぞ!と言う時は『YES』枕を置いておくんじゃ!」
松吉が肩眉を上げて続ける
「しかし桜! お前さんはこの旅館にいる間は『NO』と言ってはいかんぞ! なにせ新婚じゃからな! ジンさんが可哀想じゃ!」
「も、もうっ! 何言ってんのよ!パパ達ったら!」
桜が拳を握って抗議し、ジンもどういう顔をしていいか分からず、思わず片手で顔を擦った、今や二人はトマトの様に真っ赤になっていた
ワハハハ 「二人とも純情じゃのう〜」
「早く孫の顔を見せておくれ~!」
米吉と松吉が何を期待してるかは一目瞭然だ、この部屋の淫らで妖艶な装飾にジンは頭がクラクラしてきていた
コメント
2件
ここでYES NO枕が出てくるとは🤣 もうYES一択しか許されない🤣 名コンビのゴリ押しに乗っかりましょー"(ノ*>∀<)ノ
お二人さんこの際もう楽しんじゃえ😁👍 松米コンビの大暴走可笑しすぎて、おばちゃん三枝のごとくイスから転げ落ちそうよ🤣