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コメント
1件
ゆめかだよ〜🌸 73話読んだけど…もうね、戦闘シーンの緊張感がやばすぎる😭💥 特にロキの「遊びは終わり」からのカイゼルの一撃!ロイドがやられるのマジで心臓止まるかと思った…。でも畑中の「ボスが黒幕」って推理で空気が一気に変わった感じ!操り人形説、こわすぎる…😱 ユージンたち頑張れ〜!次話も楽しみにしてるよ⋆♡
#学園ファンタジー
成瀬りん
291
#家族
たつ
53
#日常
ももは
551
一方その頃――。
ユージンたちが戦う戦場には、新たな緊張が走っていた。
ロキが冷たい笑みを浮かべる。
「――そろそろ”遊び”は終わりだ。ここからが本当の地獄だぜ?」
その言葉に、ロイドが鋭い眼差しで前方を睨みつける。
「……何か仕掛けてくる。全員、警戒を怠るな!」
次の瞬間――
パチン。
ロキが指を鳴らした。
空間がぐにゃりと歪み、重力そのものがねじ曲がるような異様な感覚が全身を襲う。
「くっ……これは……!」
セリナが驚いた直後――
黒い閃光。
カイゼルの剣が一瞬でロイドへと迫る。
ザシュッ!
「ぐっ……!」
肩を深く斬られたロイドの鮮血が宙を舞い、その場に片膝をつく。
「ロイド!」
ユージンが怒号を上げる。
全身を超活性化させ、一気にカイゼルへ肉薄。
渾身の蹴りを叩き込む。
ドォンッ!!
衝撃波が辺りを揺らす。
だが――
カイゼルは半歩下がっただけだった。
「……効いてねぇのかよ」
ユージンが歯を食いしばる。
「ロイド、大丈夫か!」
ロイドは血で濡れた肩を押さえながら立ち上がる。
「……問題ない。」
そして三幹部を睨み据えた。
「だが……ここからが本番だ。」
ロキ。
カイゼル。
ヴィクター。
三人がゆっくりと前へ歩き出す。
まるで死を告げる処刑人のように。
ロキが不気味に笑った。
「さぁ……命懸けで踊れよ。」
カイゼルが剣を構える。
ヴィクターは巨拳を鳴らした。
ユージンたちも構え直す。
激闘は、さらに激しさを増していく――。
その頃、ORVAS基地・モニタールーム。
部屋の空気は張り詰めていた。
ジュリーは腕を組みながらモニターを見つめる。
「……最初は互角だったのに、少しずつ押されてる。」
「ユージンの動きまで鈍くなってきた……。」
畑中は無言のまま映像を見続ける。
額にはわずかな汗。
「……何かがおかしい。」
「どういうこと?」
ジュリーが振り向く。
畑中は低く答えた。
「ロキたちの動きに無駄がなさすぎる。」
「攻撃も回避も、まるでユージンたちの癖を知っているようだ。」
ジュリーも映像を見直す。
「……確かに。」
「フェイントまで読まれてる。」
「これは偶然じゃない。」
畑中は静かに唸る。
「ただの戦闘じゃない。」
「あいつら……何か仕掛けている。」
画面の中ではロキが不敵に笑っていた。
畑中の胸に嫌な予感が広がる。
「……まさか。」
「こちらの戦闘データが漏れているのか……?」
畑中は通信機を開く。
「ユージン、聞こえるか?」
ロキの猛攻をかわしながらユージンが応える。
「聞こえてる!状況は?」
「敵のエネルギー反応が急上昇した。」
「通常の三倍以上だ。」
「明らかに何かを使っている。」
ユージンは歯を食いしばる。
「……やっぱりか。」
「急に別人みてぇに速くなりやがった。」
セリナが叫ぶ。
「そんなのズルじゃない!」
「あんな化け物みたいなの、勝てるわけないでしょ!」
ロイドが冷静に言う。
「セリナ、落ち着け。」
「文句を言う暇があるなら考えろ。」
基地ではジュリーが高速で端末を操作していた。
「……短時間で戦闘能力が急激に上昇してる。」
「薬物、もしくは外部装置で力を注入されている可能性が高い。」
ユージンが尋ねる。
「ってことは……長くは続かねぇ?」
「理論上はね。」
「でも、持続時間は分からない。」
「強化には必ず反動が来るはずよ。」
ユージンは笑う。
「なら、時間を稼げば勝機はあるな。」
ロイドが前へ出た。
「……俺が盾になる。」
「お前たちは隙を狙え。」
「ロイド!」
セリナが叫ぶ。
「無茶よ!」
「これしか方法はない。」
ロイドの決意は揺るがなかった。
その時。
ユージンが新たな違和感を口にする。
「おい、畑中。」
「こいつら……戦えば戦うほど研ぎ澄まされてる。」
「強化どころじゃねぇ。」
「誰かに操られてるみたいだ。」
通信の向こうで畑中が静かに息を吐く。
「……その可能性は高い。」
「これは奴ら自身の意思じゃない。」
「外部から力を供給されている。」
「まるで操り人形だ。」
セリナが息を呑む。
「そんなことが……。」
畑中は静かに言った。
「黒幕は決まっている。」
「――ボスだ。」
その一言で空気が凍りつく。
まだ誰も姿を見たことのない、アビスの真の支配者。
ついに、その影が動き始めていた。
ロイドが苦笑する。
「……笑えねぇな。」
畑中は最後に命じた。
「いいか。」
「とにかく時間を稼げ。」
「奴らの強化には必ず限界がある。」
「そこが勝機だ。」
ユージンは力強く頷く。
「了解。」
「絶対に負けねぇ。」
三人は再び敵へ向かって駆け出した。
だがその背後では――
見えない黒幕が、不気味に糸を引き続けていた。