テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
dn「っ、紫原くん…」
息を切らして走ってきたのは、俺の大好きな人だった。
…好きなんて、もっとしたいなんて、ずっと一緒にいたいなんてこの口からは言えないのに。
なんで走ってきたのかは分かっている。薬を飲まないって約束したのだから。…紫原くんとほんとはもっとずっと居たい。でも、片付けや行為は疲れないものではない。負担はかけたくない。そんなことで仕事に支障が出たら…
何より、紫原くんが俺のことを嫌い…じゃなくても好きじゃなかったら、俺はっどうすればっ‥
mf「白瀬さん、っ」
必死のその顔に、思わず涙が溢れる。顔を隠したくって紫原くんの中で顔を埋めると、優しく背中を擦ってくれた。
…温かい。
dn「っ…ごめっなさい、約束したのに…」
mf「いっ、いえ、俺こそ止めてしまって…」
申し訳なさそうに俯く紫原くん。俺はなんて言っていいのか、分からない。
dn「…」
mf「っ、俺白瀬さんに早く亡くなってほしくないんです。
それ故必死でっ、勝手にっ、ごめんなさい」
dn「っ…」
dn「紫原くん、」
mf「?」
dn「俺はっ、本当はっ、早く死ぬんだろうなってっ、
こんな体になっちゃったなんて不運だなって…」
dn「っ、でも、
紫原くんはこんな俺でも食事に誘ったら来てくれたし、ずっと長居させていただいたりっ、
俺のことをっ考えてくれてっ…」
大切にしてくれる紫原くんのことが誰よりも大切。幸せを崩したくない。
mf「…白瀬さん、俺は白瀬さんのことすっごく大切なんです。
俺でいいんだったら、いつだっていんですよ、生きてくれるなら。」
dn「っ…!
紫原くんありがとう、っ、だいっ、好きですっ…」
言うつもりなんてなかったのに、思わず口に出てしまった。
mf「俺も、大好きですよ。
ずっと前から。」
dn「へっ…//」
ちょっと期待をしていた。夢かもしれない…、俺は嬉しさと驚きで腰が抜け、紫原くんに抱えてもらった。
mf「大好きだから、守りたいんです。
それが俺でもいいですか?」
dn「っ、もっ、もちろんっ…!」
俺の返事を合図に、俺の涙を拭うように、紫原くんが優しく口づけをした。
NEXT♡800
コメント
10件
mf君dnを幸せにするんだよー!! 最高です!
大好きだから負担になりたくないdnさんの思いと、 ずっと大好きでこれからも一緒にいたいというmfくんの思い、 お互いちゃんと伝え合えた所を見届けられて、私は今とても幸せです♡
おめでとうございます!!!!(くそデカ拍手) 無事くっついて良かった…ほんとに、良かったぁ…!! にしても告白とせっすすの順番間違えちゃうの、良いですね…大人の恋愛って感じする…