テラーノベル
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新作品です!
ちょっと今回、四季くんが可哀想要素があるので、苦手な人は見ない方がいいかもしれません
では、スタート!
⚠️ 転生系 不死鳥や死神要素あり 一ノ瀬四季 淀川真澄 ますしき ますモブ 記憶喪失 ⚠️
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桜が咲く、その夕暮れ。
「ありがとうな!ムダ先、チャラ先!」
紺色の髪に青い瞳は喜びに溢れ、笑っていた。
「四季くんが卒業なんて!」
花魁坂は涙を流し、泣き喚いていた。
「四季、本当にいいのか?教師になる道もあるんだぞ」
「ごめん、ムダ先の提案には乗れない」
無駄野が諭すように言うが、四季の意識は固く、その提案を拒否する。
「そうか、いつでも戻ってこい」
「おう!ありがとうな、」
「うぅぅ、四季くん!怪我したらいつでも言ってね」
先程まで泣いていた花魁坂は涙を拭い、別れの言葉を言う。
「じゃあ、ありがとうございました!」
元気よく言う言葉は無駄野と花魁坂の心に響く。
無駄野は目先を抑え、俯く。
花魁坂は再び泣き出す。
波風が強く吹き、髪を浮かせる。
「久しぶりだな、」
「なんだよ、待った来たのか?」
俺の前にいるこいつは陽、前世で俺の婚約者だったやつだ。
「酷くね?でも、本当に良かったのかよ?」
「お前は、不死鳥なんだから」
四季の顔が歪む。
「なんだよ、お前も俺を戻そうとすんのか?」
「ちげぇよ?」
陽に否定され、四季は唖然とする。
俺ら陽、ほか含めて珍獣や神話生物。伝説上の生物で、おとぎ話で出てくる存在。
だが、稀に人間界に憧れを持ち。転生するものがいる。
それが、俺とこいつ(陽)の正体だ。
「俺は、お前が心の底から好きだ」
「だから、もしも戻りたいなら助ける」
「わかった、でも···そんなことはねぇと思う」
四季は優しく微笑む、恋を追う彼の表情はとても美しかった。
「なんかあったら、呼べよ」
そう言い、灰とっなて消え去る。
「早く会いてねぇな!」
それは何年も昔のこと。
「はぁ、っ」
俺がまだ、人間じゃなくて不死鳥だった頃
「そっちに行ったぞ!」
「追え!」
死神こと、陽との政略結婚が嫌すぎて逃亡していた。
「くっ、もう足が」
追っ手から逃げている時に怪我をし、足が機能しなくなっていた。
(治るのに、数日て感じか?)
不死鳥や不死の生物は通常、攻撃を受けない。受けても1秒以内には回復する。
(特効薬とか、厄介すぎんだろ、)
最近、神界で発明された不死にも攻撃を入れられる薬が発明された。
もちろん、不死なので死ぬことはないが、傷の治りが遅く。何時間もかかってしまう。
神界では、その数時間でも致命的なのだ。
「だれか、助けてっ」
その時、目の前に居たのは黒髪の黒いまるまるお目目の男の子だった。
「?」
「おい、ついてこい」
不器用にも言う言葉の裏に、優しを感じた。
「どこ、?」
「俺の家」
「なんで、?」
俺が疑問を口にすると、面倒くさそうに言う。
「死なれたら、胸糞悪ぃ」
「そうか、ありがとうな」
この男の子は見るところ、まだ10歳にも満たないだろ。なのに、こんなボロボロ。
(人間界はこんなにも残酷なのか?)
「おい、早く入れ···邪魔くせぇ」
「それに、血垂れぱだと敵にバレんだろ」
「おう、ありがとうな」
四季は人間の優しさに触れ、微笑む。
「こんな事あったなぁ〜」
(あの時の、真澄隊長···めちゃ口悪かったな〜!)
思い出にふけっていると後ろから膝を蹴られる。
「おい、四季〜?何ボサっとしてやがる」
後ろには機嫌の悪い真澄隊長がいた。
「ぇ、?」
「早く行くぞ、ノロノロしてんじゃねぇ」
「あ、はい!」
「ちっ」
四季と真澄隊長は走り、拠点に向かう。
拠点につくと、副隊長こと並木度馨がいた。
「あ、馨さーん!」
「四季くん、久しぶりだね」
「騒ぐじゃねぇよ、馨も四季を甘やかすんじゃねぇよ」
真澄は機嫌が悪そうにつぶやく。
「いいじゃないですか?真澄隊長こそ、嬉しいですよね?」
「ちっ」
舌打ちはするが、気分が悪い訳ではなさそうだ。
あれから数年たち、俺は未だ真澄隊長に告白できていない。
(今度こそは!)
覚悟を決め、真澄隊長の仕事部屋へと向かう。
ノックをし、部屋へ入る。
「失礼します!」
「ちっ、返事を聞いてから入りやがれ」
「すんません!」
部屋を除くと、そこには馨さんと真澄隊長···それに見知らぬ女性隊員。
「、?」
「あ、こんにちは」
「こんにちは、?」
少し気まずい雰囲気になり、疑問符を浮かべる。
「えっと、返事は···?」
「チッ、付き合ってやる」
「ぇ、」
その時、頭の中が真っ白になった。
真澄隊長はもしかして、この人の告白を承諾したのかという思考で埋め尽くされる。
「ありがとうございます!」
女性は感謝の言葉した後、部屋を後にした。
馨さんの表情を見ると、気まずそうな顔している。
その表情を見て、理解した。真澄隊長に恋人ができたのだ。
「ねぇ、真澄隊長···さっきの人て真澄の恋人?」
「あぁ、?なんで言わなきゃいけねぇんだ?」
「答えて」
四季がいつもよりも強めな口調で言うと、真澄隊長はため息をはく。
「そうだよ、これで満足か?」
「チッ、用が済んだなら早く出ていけ」
「隊長、それは「いいよ、馨さん」
「あ?」
「真澄隊長、おめでとうな!」
無理やりにでも笑顔を浮かべ、その場を後にする。
溢れ出る雫がバレぬように。
ぐすっと鼻水をすする音、涙がぽたぽたと落ちる。
シーンとした、自室。
「失恋と、悲しすぎんだろ。」
胸が痛い、酷く掻き乱される。
心の中が説明のしようがない気持ちでぐちゃぐちゃだ。
(痛い、辛い)
それだけが四季の中でループする。
『おい、こっちこい』
『なんで、?』
『雷、怖ぇんだろ?』
昔の記憶が蘇る。
(そうだ、俺は永遠に添い遂げるて決めたんだ!)
喉が締め付けられる。苦しい、でもその中でも灯火として立ち上がる。
「恋人とは、いかないけど···知り合いとしていさせてッ」
そう苦し紛れに言う四季の表情はどこか、悲しげだった。
「はぁっ、はぁ!」
(真澄隊長!、どうか無事でいて、お願いッ)
【淀川真澄、任務中に桃太郎の細菌をくらい、効果として大切な者や仲のいい人との記憶が一部喪失】
【思い出が深い人ほど、記憶の損失が激しいと見られる】
報告書にはこう書いてあった。
「真澄隊長!ッッッ」
勢いよく、部屋のドアを開ける。
「あ?」
「あれ、一ノ瀬さん?」
「真澄隊長!良かった、怪我は??ッッッ」
四季は急いで駆け寄り、真澄に問いかける。
「チッ、誰だテメェ?」
その言葉は四季、心の傷をさらにえぐった。
「ぇ、?」
真澄隊長は、今なんっと言った。
(俺の記憶だけ、ない?)
真澄隊長の目には、警戒心と違和感が宿っていた。
「どういう、こと?」
「一ノ瀬、さん!これ花魁坂さんに届けてもらえない?」
真澄隊長の彼女は調査書を渡してきた。
「ぇ、今はそれどころじゃあ!あんた、どういうことだよ!」
「おい、そいつにキャンキャン吠えんな」
「早く提出して来い、″邪魔だ″」
喉が再び締め付けられた。また不可解な痛みがはしる。
(真澄隊長は、もう何も覚えてないの?)
「なぁ、真澄隊長」
手が震える、恐怖が体全体を支配し始める。
「俺が誰か、わかる?」
「、誰だ?」
「ッッッ」
「誰か、知ってるか?」
真澄隊長は隣の彼女に話しかけ、俺とは違い、優し声で。
「彼は、練馬区の戦闘部隊隊員···一ノ瀬四季です」
「そうか、」
(痛い、なんで?なんで覚えてないの?)
八つ当たりのように、俺は真澄隊長の頬をビンタした。
「最低ッッッ!」
山ほどある中で、出てきたのはその言葉だった。他にもあった言葉は喉に引っかかり、出てこない。
ただ出1つ、出てきた言葉は。
「嘘つき」
自分でも、酷く冷たい声だと思った。けど、それほど苦しいんだと思った。
「あ″?」
「ぅ″ぁ」
真澄隊長が呻き出す。
「思い出せよ、クソ野郎ッ」
四季の言葉に怒りはない、ただ寂しさだけがあった。
「真澄さん!」
「っ」
彼女が真澄に抱きつく。
「大丈夫です、私がいます!」
四季の何かに、亀裂が入った。
(そうだ、真澄にはもう俺なんかいらないだ)
(だって、真澄は何も覚えてない)
(それに、真澄には別に好きな人がいる)
彼女が真澄に寄り添う。
「真澄さん!ッ」
その時、騒ぎを聞きつけた隊員が四季を取り押さえる。
「ッ」
「あんたなんか、大嫌いだ!ッッ」
真澄の目が痙攣し、こっちらを見る。何か思い出しそうな、彼はこっちらを凝視する。
「そんな力、早く突っぱねて思い出せよ!」
「あんた、そんなよわぇかったのかよ!ッ」
喉から尽きることなく、言葉が紡がれていく。
真実に気づいたからだろう、そのせいで余計に心が傷んでいた。
「意気地無し!っ」
「守ってくれるて言ったくせにッッ!」
真澄は何か思い出しそうなのか、四季を呼び止める。
だが、その言葉は届くことがなかった。
夕方で電気が消された部屋、ドアには無駄野無人がいた。
「すまん、少し···落ち着け」
そう言い、部屋のドア閉めて遠ざかる足音。
「、、」
再び、闇に閉じ込められた。
頭を俯け、止まぬ雫を出し続ける。
騒ぎが収まり、病室は静かになる。
「真澄さん、?」
「お前、本当に俺の恋人なんだよな?」
「え、?そうですよ??」
真澄は突拍子もないことを聞く。
「そうか、」
(真澄隊長、すみません)
(こんなこと卑怯ですが···それでもあなたを手に入れたいんです)
彼女は優しく、微笑む。その微笑みに、真澄は疑問を抱く。
真澄隊長と私が付き合えたのには、理由がある。
「真澄隊長、今···いいですか?」
「あ?手短に済ませろ」
「真澄隊長、私と付き合いませんか?もちろん、ちゃんと理由もあります」
「理由、?」
真澄は怪訝な顔をしながらも聞く。
「はい、一ノ瀬くんの告白···断るんですよね?」
「あぁ、」
「でも、あの一ノ瀬なら諦めず、追い続けると思うんです」
真澄は話を聞きながらも考える。
「だから、私と付き合ったことを理由にして、断ればいいんじゃないですか?」
真澄は考える、どちらの方がリスクが少ないかを。
(最後のひと押し、)
「それに、それなら一ノ瀬くんが無理をしないと思います」
「チッ、わかった」
真澄隊長が細菌で記憶を1部喪失させたのもラッキーだった気がする。
「ぁ、?」
「真澄隊長、起きたんですね!」
私が声をかけると、真澄隊長は私のことを彼女だと認識していた。
私との記憶が1部、都合がよく。消えてくれたお陰で真澄隊長は私の告白を受け入れたとおもっている。
(これは、神様に感謝しなきゃ!)
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これで今回は終わりです!
どうでしたか?
小説の書き方も変えました!
ちょっと難しかったです!
ではさよなら!
コメント
8件
めちゃめちゃ好きです!