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某一流ビルの前で、良仔とクラブ エンパイアのママは待ち合わせた。一緒に最上階の役員室に行くところだった。ロビーで、派手な髪型とサラリーマンにそぐわない水っぽい女がいた。「あら〜エンパイアのママじゃない。お久しぶり。」「こんにちわ。あなたも、常務のところ?」「いいえ、あたくしは、会長と待ち合わせ。じゃあまた。」エンパイアのママはこれ以上出来ない程嫌な顔をして、「さっさと行くわよ!」と言った。エレベーター無いでママは、「さっきの女ね、昔、うちのホステスだったのよ。礼儀も何もあったものじゃ無いわ!」と独り言の様に言った。役員室に入って行くと、なんとこの間のベージュ色のスーツの男がいた。「やあやあ、良くいらっしゃった。」ひとしきり世間話をしたが、売掛を忘れているらしい。「あの、先日のナニ、ソロソロ少し何とかお願い出来ないかと…」ママが切り出した。常務は小切手を切った。積もり積もって80万だった。お礼を言って2人はまたエレベーターに乗った。「あのジイさんボケてきたわね。しかも半年先の小切手だなんて!人をバカにしてるわ!」ママにとって今日は厄日のようだった。