モブレ表現あり
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けちゃside
け『はぁ…』
最近、まぜちと会えない
僕とまぜちはメンバー公認で付き合っていて
最近はレコーディングや打ち合わせ、ゲーム実況などお互い忙しく会えない日が続いていた
け『むぅ、会いたい…』
22時30分
僕は来るはずがないLINEをジッと見つめて
ボソッと呟く
け『…そうだ!!』
会えないなら会いに行けばいい
ちょうど明日と明後日はみんなオフの日なことを思い出し、僕は出かける準備を始める
け『へへ、起きてるかな…』
そう思いながらまぜちにLINEを送って家を出た
外は真っ暗で街灯の明かりだけを頼りに歩く
け『…んふふ、まぜち驚くかなぁ』
そう考えながらにやにやしながら歩く
歩き始めて10分が経とうとしていて
もうすぐ会えるとワクワクしていた
その時……
グイッ
け『え…?』
いきなり誰かから手を引かれ、そのまま後ろに転んでしまった
け『いった…なにもう…』
モブ1『おっ、今日は当たりじゃん』
モブ2『そんな興奮すんなってw』
手を引かれた先にいたのはガタイのいい男二人
訳の分からない状況に混乱する
け『え、あの…』
モブ2『おいおい、あんまがっつくなよ。こいつ怖がってんじゃんw』
モブ1『へへっ、悪ぃ悪ぃwてか、こいつかわいいじゃん』
ニヤニヤと僕を見ながら笑う二人
モブ1『まって、こいつ男じゃね?』
モブ2『まぁ、いいやん?こいつかわいいし、普通に抱けそうw』
モブ1『確かになw』
頭の中で逃げろという危険信号が出る
怖い、早く逃げなきゃ
け『は、離してください…!』
必死に抵抗し、隙を見て逃げ出そうとするも
ガタイの良い男二人に僕がかなうわけない
腕をグッと押さえつけられ、頭の上で固定される
モブ2『はいはい、逃げないよ〜』
『お兄さんたちと気持ちいいことしよっか?』
け『やっ、んぐっ…』
2人に押さえつけられて抵抗も出来ないままキスをされ、体を触られる
まぜちに開発された身体は嫌でも感じてしまう
け『っ…ふぅ、んん゛ぅ…やっ』
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い
恐怖と不快感で涙が出てくる
僕、今からこの人たちに犯されるの?
モブ1『はっ、かわいーじゃん…』
け『ひぅっ…や、たすけ…』
もう、無理だ
諦めようとしたその時だった
?『…なにしてんの?』
この声知ってる、僕の大好きな人
け『まぜちっ…!!』
ま『ったく、このぽんこつが…んで、お兄さんたち?』
モブ1『あ゛?』
ま『それ俺のなんで返してくんない?』
男二人にまぜちは今まで見た事のない殺気を放つ
モブ2『…っ、行くぞ』
モブ1『お、おう』
ヤバいやつだと感じ取ったのか男二人は走って逃げていった
ま『けちゃ、大丈夫か?』
け『ふぇっ、まぜ、ち…』
男二人が逃げたあと、急いで駆け寄ってきて抱きしめてくれる
まぜちが来てくれたことに安心して涙が止まらない
け『っ…ゔわぁぁぁぁぁあ!!』
ま『遅くなってごめんなぁ…』
け『ヒグッ、まぜ、まぜち、怖がった…ヒック』
ま『よしよし…とりあえず、俺ん家に行くぞ。けちゃ、たてる?』
け『グスッ、たてない…』
ま『ん、おいで』
まぜちは僕に着ていたカーディガンをかけて
僕を背中にのせる
まぜちの匂いに安心してぎゅうっと服をつかんだ
まぜちの家に着き、ソファーに座る
暖かいココアを作って渡してくれて、まぜちはそのまま隣に座る
け『…ありがと』
ま『いーえ』
しばらくお互い沈黙が続く
長い沈黙のあと、口を開いたのはまぜちだった
ま『…ねぇ、なんでこんな夜遅くに1人で外でた?』
け『…まぜちに会いたかったから』
ま『だからってこんなに夜に出歩くなよ』
呆れたような声、怖くて顔が見れない
怒られるのは分かってた
他の男から触られたやつはもう好きじゃないのかな
色々と考えてるうちにまた涙が出そうになる
ま『…けちゃ、けーちゃ!』
け『?』
チュッ
け『ふ、ぇ…?』
まぜちから呼ばれて振り向くと口に軽いキスをされる
顔がだんだん熱くなっていくのがわかる
ま『ふはっ、まぬけな顔w』
真っ赤な僕を見てケラケラと笑うまぜち
『あのね、俺お前のこと嫌いになってないよ、まぁ怒ってはいるけどね…けちゃはさ、かわいいんだからもっと自覚持ってよ。お前が襲われてる時、まじで心臓が止まりそうだったし、何よりお前を失いそうで怖かった』
ぎゅっと抱き寄せられる
それほど僕を大事にしてくれてるってわかる
け『ごめんなさい…』
ま『ん、いーよ。でも、また同じことしたらお前のこと閉じ込めるから』
け『ひえっ…』
ま『嘘だよw』
僕の反応を見て楽しそうに笑うまぜち
その姿だけで胸がギュッとなる
け『…まぜち』
ま『ん?』
け『あ、のね…触られたところ気持ち悪いの…だから消毒して?』
ま『っ、優しくできないぞ』
け『えへへ、たくさん消毒してね』
その夜はたくさんたくさん愛してくれた
次の日、朝起きると隣に愛する人がいる
思わず抱きついてにやにやしてそっとまぜちに抱きつく
け『ふへへ…』
ま『…なに、可愛いことしてんの?』
け『へ、うわぁ!?』
びっくりした衝撃で勢いよく起き上がってしまい、腰に鈍い痛みが走る
け『っ、いたぁ…泣』
ま『何やってんだよw大丈夫か?』
け『うぅ、なんとか…』
痛い腰を抑えながらまぜちの隣に寝転ぶ
ぎゅうと抱きつくとまぜちも優しく抱き締め返してくれた
け『…まぜち』
ま『ん?』
け『僕、ずっと会いたかった…』
『レコーディングとか打ち合わせで会えるけど、それだけじゃ足りなかったの』
『…迷惑かけて本当にごめんなさい』
ま『はぁぁ…お前が無事ならもういーの!でも、次からは寂しくなったら俺が迎えに行くから家から出るなよ』
け『うん…!』
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