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学校へ行く気力が湧かなかった。
『……今日は、行かなくてもいいや』


そう呟いて布団から抜け出し、気づけば足はあの公園へ向かっていた。


ブランコにお母さんに支えられながら座る赤ちゃんの嬉しそうな声、砂場でバケツをひっくり返しては歓声を上げる幼い子供たち。

その様子を眺めていると、胸の奥がきゅっと痛くなる。


――昔、わたしもあんな風に笑ってたんだっけ。

――そして、その隣には、必ず隠岐くんがいた。


砂埃にまみれて、2人とも服汚してお母さんに怒られて。

あの頃は、ずっと一緒にいられるって信じてた。


でも、小4の夏から……全部が止まってしまった。


『なんであの時……』


小さくこぼした声は、笑い声にかき消される。


隣のベンチではお母さんが子供に水筒を差し出していて、

――それがなんだか、もう二度と手に入らない景色のように見えて、目の奥が熱くなる。


『……過去に戻りたいな』


そう呟いた自分の声が、風にさらわれていった。

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