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ココア美味しいですよね!須永の兄貴ココア好きなんかな?
かわいいッ須永ニキもココアで機嫌直すのかわよぉ〜!!
はじめまして、さきいか太郎です‼
今回は、すなかぶを書かせていただきました‼
エロ無しのほのぼの系です‼
初心者の作品ですが、楽しんでいただければ嬉しいです‼
それでは、どうぞ‼
俺は小峠華太、須永の兄貴の機嫌を直すために、ココアをいれるアラサーの極道だ。
ことの発端は三日前、須永の兄貴の悲痛な叫びが事務所に響いた。
「星占い 三連続最下位だとッッ…………」
それから、兄貴は部屋に籠りきり、仕事がうまく回らなくなった……
呆れた親っさんが、俺に機嫌を直すように命令をしたのだった。
(どうしたら良いんだ?)
俺は、兄貴をなだめることが出来ても、機嫌を直すことは出来ない。まさに絶体絶命だ……
助言してくれる優しい人など、この組にはいない。
事務所で、頭を悩ませていると、その原因が横を通りすぎる…………
「す、須永の兄貴ッッ?」
「おう…」
目に深い隈ができ、げっそりと痩せた須永の兄貴がソファに横たわる。
ずっと眠れなかったのだろうか。
須永の兄貴の顔を見たその瞬間、俺は、昔の事を思い出した。
まだ、母が優しかった頃…俺が眠れない日、ミルクで作ったホットココアをよく飲ませてくれた。
甘くておいしい、しあわせの味…あれを飲んだら兄貴の機嫌も直るかもしれない。
そう思った俺は、早速ココアを作ることにした。
小さな鍋に、牛乳と、買ってきたココアパウダーを入れ、よくかき混ぜる。
懐かしい、あの甘いにおいが部屋に広がる…
完成したココアを、マグカップに移し、兄貴の前に差し出す。
「起きれますか…兄貴 これ、飲んでみてください。」
須永の兄貴はちらりと、こちらを見ると、そのまま起き上がりココアを一口飲んだ。
「クソ甘ぇな」
「すみません…………」
「誉めてンだよ」
「……っ❗…………そうですか」
乱暴な言葉遣いとは裏腹に、兄貴の機嫌が直っているのが分かる。
どうやら成功したようだ……
ココアを全部飲み干すと、兄貴は鼻歌混じりに事務所を出ていった。
後日、事務所に訪れると、須永の兄貴がはりきって仕事をしていた。
「今日の星占いは、一位~」
「お疲れ様です、兄貴」
「おう、カブトォ~」
兄貴が元気になっている姿を見て、思わず顔が綻ぶ。すると、須永の兄貴が俺を呼び、こう言った……
「また、アレいれてくんねぇか?」
俺はもちろん、こう返した…………
「よろこんでっ」
(完)