次の日、芥川が高熱を出した 。森鴎外によるとこの段階での高熱は相当良くないらしい。太宰さんに連絡すると、直ぐ行くとの返信が来た。僕は辛そうにしている芥川の手を握るだけしかできない自分が無力だと感じた。半泣きになりながら芥川声をかける。
「頑張れよ、芥川 。この熱が下がれば絶対よくなるから……」
猛烈に厭な予感がする。
「…………………なあ、敦。」
「え゛!?」
唐突に名前を呼ばれ驚く 。
「……なんだよ……?」
「……僕(やつがれ)は、他人よりも見、愛し、かつまた理解した。病的な神経の世界で、自殺に向かいそうな時だからこそ、世界がいっそう美しく見える………敦、僕(やつがれ)は貴様と出逢えて、、幸せだった。」
「そんな死ぬみたいに云うなよ!!僕はお前に、僕の頭の中のものをみんな吐き出してしまいたい!!」
芥川はふっと笑って、
「そうか。ありがとう。」
と云い、そのまま目を閉じた。その目が再びあくことは遂になかった。
おかえりなさい 。
完結しました。遂に………
この話はほんとに最初っからバトエンにするつもりですた。
ハッピーエンドの予定はなしだったのでなんかさっくりかけました。
ではまた次回お会いいたしましょう。
いい夢見ろよ
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