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番外編48『知能天使に主様が捕まる』後編
※少々天使に対する捏造が入ります。
苦手な方は🔙お願いします。
『人間だったってどういうこと…?』
『そのまんまだよ。私達知能天使は元々人間なんだ。まぁ人間の頃の記憶なんてないけどね。』
(つまり、お墓を掘り返され、ゼパルさんの時のように連れ去られたってことなのかしら。)
『…貴方も人間だったのよね。』
『うん。』
『もう、跡形も残ってないの?人間だった時の楽しかったこと、悲しかったこと…。』
『……うん。人間だった時の事も… 生まれた場所も何も覚えてない。』
『覚えてないんじゃないわ。強制的に…忘れさせられたのよ。』
『!』
『その創造主が貴方の脳を改造したのか…記憶を無くして今の姿を施した。仮に貴方の話が本当でも…私は貴方を知能天使を許さないわ。』
『お姉ちゃん…。』
と、その時だった。
『セラフィム。余計なこと話さなくていいよ。どうせ分からないんだし。』
『ふふ、いやぁただ話し相手になってもらってただけだよ。そっちの準備は終わったの?』
『うん。えっと、双子なんだっけ見分けがつかないな。確か、そっちの赤い瞳が姉の方か。』
『私をどうする気なの?』
『ちょっと付き合ってもらうだけだよ。私の実験に。』
『実験…?まさか、ハウレスの妹のトリシアさんの様に…っ。』
『ちょっと違うかな。君は生きてるから。
君を私たちと同じ知能天使にする。』
『は…?』
『お姉ちゃんを…?』
『君のその強さ……知能天使にしたらもっと強くなると思うんだよね。ねぇ、君のこと私に頂戴?』
『……。』
『そんなことさせない!!』
私が口を開く前に百合菜が声を上げた。
『お姉ちゃんは…この世でたった一人の私の大好きなお姉ちゃんなの、知能天使になんて絶対にならない!!』
『うるさいなぁ…姉と一緒で静かで冷静なのかと思ったけど…先に消しちゃおうか。』
『……やめて!!』
『!!』
『妹に手を出すことだけは絶対に許さない。
私のことは好きにすればいい。』
『へぇ、じゃあ協力してくれるの?』
と、ケルビムが私に近づいたその時――。
『おい。お前ら。塔の下に悪魔執事が来た。』
『『!!』』
『主様ー!!!』
大声で上に向かって叫ぶ。
『みんな!来てくれたの!』
『お姉ちゃんあの時書いてたのは…。』
『そう。みんな宛ての手紙。ルカスー!!頼んでたものは用意できた?』
『もちろんです!』
『ありがとう!じゃあお願い!』
『何をするつもりなのかな?ここは塔の上…落ちたら死ぬよ?』
『…クスッ。』
私は剣を抜いた。
『お姉ちゃん……?』
『百合菜。先に飛びなさい。』
『え!?こ、こんな高いところから…。』
『平気よ。みんなを信じて。私もすぐに行くわ。』
チュッとおでこにキスを落とす。
『…っ。やだ!!』
『え?』
私はお姉ちゃんに抱きつく。
『また無理する気なんでしょ!お姉ちゃんを1人に出来ない!』
『百合菜……。分かったわ。そうよね。一緒に生きて帰ろうって約束したものね。』
『ここから生きて帰れると思ってるの?』
ぷち
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#願いを叶える
ぷち
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ぞろぞろの天使たちが出てくる。
『私と百合菜は死なないわ。百合菜。私に捕まっててね。離したら許さないわ。』
百合菜は私に抱きついて私に倒れるかのように
そのまま古の塔の窓から飛び降りる。
そのまま下に落下していく。
『よし、百合菜。私にぎゅっとしがみついてて、少し揺れるから。』
『う、うん。』
私はぎゅっと力を込めた。
『追いかけないの?ケルビム。』
『どうせ助からないから。この高さから落ちて死ぬんだよ。』
私は古の塔の壁を蹴り、そのまま壁を伝って落ちていく。
ボフンッ!!
『主様!!』
『無事着地…っ。』
『クッション……?』
『雪の上に沢山のクッションを敷いてもらったの。流石に雪の上にそのままだと大怪我は免れないわ。』
『こんなことできるの世界でお姉ちゃんだけだよ……。』
『ふふ、確かにそうかもね…でも私は貴方を守る為なら……強くなれるのよ。』
『お姉ちゃん…。』
『…はぁ。失敗か。』
『……。』
『セラフィム、なんか嬉しそうだね。』
『ん?そう?』
『そのにやけ顔をやめろ。気持ち悪い。』
『えぇ、それ酷くない?』
『ご無事で良かったです……。』
『心配かけてごめんね。屋敷に戻りましょう。屋敷に着いたらみんなに話さないといけないことがあるの。』
『話さないといけないことですか?』
『かしこまりました。』
屋敷へ帰り、食堂にみんなを集める。
『知能天使は元は人間?』
『嘘か本当かは分からない。セラフィムがそう言ってたの。私達を混乱させる為の嘘か、否か……。でも。もし仮にそうだったとしても……。』
カチャンっ!
紅茶のカップを置いて立ち上がる。
『みんなのことを苦しめた知能天使は許さないわ。』
『主様…。』
『天使を殲滅させることが私達の夢だから。』
『えぇ。その通りです。主様。これからもよろしくお願いします。』
『えぇ。もちろん。』
『お姉ちゃん……。』
(お姉ちゃん…言わないんだ。自分が知能天使にされそうになったこと。言ったら余計に心配させるからって……お姉ちゃんって…たまに残酷なことをする。)
次回の番外編もお楽しみに♡
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