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番外編49『執事達が流行病にかかり主様達が看病』前編
デビルズパレスに帰ると――みんなが床に伏せていた。
『ゲホッゲホッ…。』
『気持ち悪ぃ…。』
『頭が痛い…。』
『みんな大丈夫?』
『あ、主様どうしてこちらに……。』
『みんなが苦しんでる声が指輪から聞こえたから帰ってきたのよ。』
『い、いけませんよ今こちらで流行ってる風邪が移ってしまいます。』
『それなら安心して。私達は予防接種を元の世界の方で打ってるから。』
『そうそう!風邪しらずだから私達は。』
『今日一日は私達が看病するからね!』
私達は着替えてみんなの看病をする。
『やっぱりみんなのお世話をするならこの服だよね!』
『メイド服なんて恥ずかしいけど…これもみんなの為ね。まずは食堂に言ってお粥を作るわよ。 』
『主様!僕も手伝います!』
こうしてムーと私たち主2人による看病が始まる。2人で18人を看病する為、3つずつに振り分けることになった。私は1階、別邸1階、2階を。百合菜は2階、3階、地下を。
お粥作り
『この世界の風の症状は頭痛に吐き気、寒気、お腹の痛み…喉。可哀想に…早く良くなるように看病しないとね。風邪にはこれね。卵と生姜粥。卵の白身に含まれるリゾチームには有害なウイルスを溶かす働きがあるの。生姜に含まれるジンゲロールという辛みの成分で血行をよくして、身体を温める効果があるのよ。』
『やっぱりお姉ちゃんは栄養士かなんか?』
1階執事部屋
『ベリアン、食べられる?』
『作ってきてくれたんですか…?』
『えぇ。食欲ないかもしれないけど少しでいいから……。』
『は、はい…。』
『起き上がらなくていいわ。口開けて?』
『で、ですが執事として…』
『今は甘えていいのよ。風邪を引いてる時くらいはね。』
『あ、ありがとうございます…。』
もぐもぐ…。
『美味しいです…。』
『すげー美味い…主様が作ってくれたんすか?』
『えぇ。ゆっくり食べてね。今日一日はゆっくり休んでなきゃダメよ。なんか欲しいものとかして欲しいことあったら言ってね。』
『ありがとうございます…。』
『バスティン、食欲あるかしら?食べられる?』
『あぁ…卵としょうがのおかゆか…美味しそうだ…。』
『良かった、みんな食欲はあるみたいね。じゃあ私は別邸に行くから、何かあったらすぐ呼んでね。後で氷嚢変えに来るから。』
私は別邸に向かう。
一方その頃――。
2階執事部屋
『ハウレス、食欲ある?』
『すみません……さっき気持ち悪くて戻してしまったんです…。』
『そっか…そしたら後でまた食欲が出てきた時に食べてね。なにも食べないのは良くないから。』
『はい…ありがとうございます…。』
『フェネスはどう?頭痛だよね。お粥食べられそう?』
『食欲は少しあるので…。はい…頭が締め付けられるみたいに痛いです…。』
『こっちの病も大変だね……。冷やしすぎるのも良くないから水で濡らしたタオルを置くくらいでいいかな?』
『はい、それくらいがちょうどいいです…。』
『早く良くなるといいね…。』
『うぅ…。お腹痛いっす……。』
『アモン、お粥食べられる?生姜入ってるから暖かくなるよ。』
『い、いただきますっす…。』
『辛そうだね…そうだ。これ、貼ってみる?』
『それは……?』
『私の世界のカイロって言うの。服の上から貼ると暖かくなるよ。』
『ありがとうございますっす…。』
『ボスキ、喉大丈夫?』
『げほ、げほっ!乾燥してんのかすげー痛え…。』
『食欲はある?』
『あぁ…』
『良かった。生姜も喉にいいからね。後で生姜と蜂蜜の飴作って持ってくるから。また後で来るからね。』
私は3階へ向かう。
一方その頃――。
別邸1階
『主様…。看病しにきてくれたの?』
『えぇ。ハナマル大丈夫?』
『熱があって体がだるいな…。』
『氷嚢の氷溶けてるわね……それほど熱が高いのね…新しいの持ってきたわ。食欲はある?』
『今はちょっとねぇな…』
『分かった、置いておくからお腹すいたら食べてね。』
『あぁ……。』
『あ、主様…風邪移ってしまいます。それに主様が執事の看病など…』
『全くユーハンは真面目なんだから…風邪の時くらい甘えなさい。ユーハンは食欲ある?』
『はい…私は喉が痛いだけですから食欲はあります…。』
『良かった、そしたらこれ、卵と生姜のお粥作ったの。食べられそうかしら。』
『はい、美味しそうですね……。』
『ゆっくりでいいからね。』
『はぁ、はぁ…うぅ…』
『テディは頭痛かしら……。大丈夫…?』
『すみません…。でも、食欲はあります。』
『無理しちゃダメよ?ゆっくり少しずつでいいから食べてね。』
『卵と生姜ですか……すごく美味しそうです。』
『ふふ、良かった。私は2階に行くから何かあったらすぐ呼んでね。』
私は別邸2階に向かう。
一方その頃――。
3階執事部屋
『医者として情けないですね…』
『そんなことないよ。凄い熱だよ…。』
『最近寝不足でしたからそれで感染してしまったのかもしれませんね…』
『今はゆっくり休んでねルカス。お粥食べれそう?』
『はい……頂きます。』
『ぅ、主様…頭が、痛いんです…なでなでして欲しいです…』
『ラムリ…うん。もちろん。』
私はラムリの頭を撫でる。
『気持ちいい…主様…』
『ラムリ辛そうだね……無理しないでね…。』
『主様……申し訳ございません…こんな姿を晒して……』
『そんなことないよ。ナックはどこか痛い所は?』
『お腹が痛いですね……』
『そしたらナックもこれあげる。』
『これは?』
『服の上に貼る暖かくなるカイロっていう私の世界の暖房具みたいなものかな?』
『嬉しいです…ありがたく使わせてもらいますね…。』
『ゆっくり休んでね。お粥は食べられそう?』
『はい。主様がせっかく作って頂いたんです。残さず頂きます。』
次回後編に続く⬇️
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うみ