フライギ大好きにんげんです
ちなみに自分が投稿する小説全てBLです
フライギ
地雷の方はさようなら
「永遠の檻」
暗闇の中、イギリスは冷たい石の床に横たわっていた。手首と足首には重い鎖が絡みつき、自由を奪われている。唯一の光源である小さな窓から差し込む微かな月明かりが、彼の蒼い瞳を淡く照らしていた。
「フランス、これは一体どういうつもりですか?」静かな声で問いかけるイギリス。その声には怒りや恐怖よりも、深い悲しみが滲んでいた。
「君が悪いんだよ、イギリス。僕の愛に気づかないふりをして、他の人と笑い合うから。」部屋の隅から現れたフランスは、微笑みを浮かべながら近づいてくる。その瞳には狂おしいほどの愛情が宿っていた。
「私は、あなたのことを大切に思っています。しかし、これは間違っています。」イギリスはフランスの瞳を真っ直ぐに見つめ、言葉を続けた。
「間違い?何が間違いだというの?僕たちはこうして一緒にいる。それ以上の幸せがどこにある?」フランスはイギリスの頬に手を伸ばし、優しく撫でる。その手の温もりに、一瞬だけイギリスの心が揺れた。
「あなたの気持ちは痛いほど伝わっています。しかし、自由を奪うことが愛だとは思えません。」イギリスの声は震えていたが、その瞳には確固たる意志が宿っていた。
「君が僕だけを見てくれるなら、他には何もいらない。だから、お願いだよ、イギリス。僕のものになって。」フランスの声は哀願するようでありながら、その奥底には狂気が潜んでいた。
コメント
1件
ヤンデレやぁ…最高