楡井「ここの教室ですよ!」
(1年1組)
桜「おう…、」
蘇枋「じゃあ、入ろうか。」
桜「(頷く)」
俺の見た目は変だ。気持ち悪い。
でも…こいつらは俺のことを認めてくれた。
そんなこと…初めてだ…
だけど、全員がこいつらみたいに俺を認めてくれるとは限らねぇ…
正直…
怖い、
認めてくれなかったらどうしよう、追い出されたらどうしよう、
桜「……」
(足が止まる)
楡井「桜さん、?(やっぱり、心配なんでしょうか…皆さんは桜さんのことも大丈夫だと思いますが…)」
蘇枋「桜くん、どうかしたの?(きっと、怖いのかな。)」
桜「…っ…いや、何でもねぇ、」
(教室に入る)
クラスの皆「楡井と蘇枋のとなりのやつ、誰だ?」
蘇枋「この子は、新しく風鈴に来ることになった桜くんだよ。みんな仲良くしてあげてね。(ニコッ)」
クラスの皆「ああ…」
桜「っ…、」
大丈夫か、?否定されるのか、?
安西「それにしても、変わったナリの奴だな」
桜「………」
………やっぱり…俺みたいな奴なんかいらねぇよな…
安西「すげーかっけぇ!」
桜「……ぇ…」
高梨「そうだよな!俺も思った!」
「だよな!目の色とかめっちゃかっけー!」
「髪の色とかも初めて見た」
「ビー玉みてぇな目だな、すげー綺麗、」
桜「は…、」
蘇枋「(ニコニコ)」
楡井「ふぅ、(一安心)」
は…何でだ…、?ここにいる奴らも俺が気持ち悪いとか思わねぇのか、?
蘇枋「桜くん、良かったね。」
桜「…っ…おう、」
良かった…、
ここにいる奴らも…俺を認めてくれたってことか、?
楡井「桜さんも、もう‘‘仲間‘‘ですね!」
桜「……っ…、!」
仲間…か…
嬉しい、
仲間なんて奴、俺にはいなかった、
いつも、拒否されて、拒絶されて、否定されて…
そのせいか…やっぱり、少しは怖い、
いつか見捨てられるのではないか、
裏切られるのではないか、
嫌われるのではないか、
また一人になるのではないか、
どうせ俺を憐れんでるだけだろ、
ここにいる全員、内心俺のことを気持ち悪いと思ってる、
信じれば信じるだけ、見捨てられたとき苦しくなるだけ、
…そう…思ってしまう…
大丈夫…大丈夫…分かってるのに…
完全に信じることだけは…
いつかは…信じることが出来るようになるのだろうか、
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