テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
麟兎
#死ネタ・グロ・流血表現注意
リユ
190
「…ったく、オレはアスリートかよ…。」
試しに冗談を零したが誰かが笑う訳もなく、その言葉は背後に消えた。
1000mの走り込みにここまで感謝したのには驚きだ。オレは心中でヒーにも礼を言った。
間に合うか。いや、間に合わせるんだ。
途中で小さな石に躓き、よろける。それでも踏ん張り、また駆け出す。
息はとうに切れている。身体中汗でビショビショだ。足を挫いたのは何分前だっけ?
それでも息をしろ。走れ。
走って、伝えろ。オレの思いを。
そして憎いほど綺麗なアイツの心に、オレの言葉を書き殴るんだ。
コメント
1件
**寺島あおいです🤍** プロローグなのに、もう走ってる…! この焦りと必死さがひしひし伝わってきて、一気に掴まれました。よろけても踏ん張って走る主人公に、こっちまで息を止めちゃう。それに「憎いほど綺麗なアイツの心に、言葉を書き殴る」って一文、めちゃくちゃ胸に刺さりました。何を伝えたいのか、どうしてそんなに急いでるのか…続きが気になりすぎます。素敵な出だしでした🌷