テラーノベル
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降りしきる雨の音が、いつものステージを包んでいた。
「今日の稽古、終わりか……」
司は深く息を吐いてステージに腰を下ろした。空っぽになった観客席を見つめながら、その隣にふわりと座る気配。視線を向けると、そこには神代類がいた。
「……まだ、帰らないのか?」
「うん、もう少しここにいたくてね」
静かな声に、司はなぜだか胸の奥がざわめいた。あれほど騒がしくて、不思議で、時々掴みきれない存在だった神代類。なのに今は、どこか儚げな横顔を見せていた。
「明日の公演、どうなるかな」
「君がいるんだもの、きっと最高のステージになるよ」
類はそう言って、少しだけ司の手に触れた。その温度に、司は思わず目を伏せた。
「……お前、たまにずるいよな」
「どうして?」
「そうやって、簡単に人の気持ちをぐちゃぐちゃにするから……」
類はくすりと笑ったあと、真っ直ぐ司の瞳を見つめた。
「じゃあ、ちゃんと言うね──」
雨の音が止んだ瞬間、類の指がそっと司の頬をなぞる。
「……君が好きだよ、天馬司」
心臓の音が、舞台のスポットライトのように強く、熱く鳴り響いた。
司は戸惑いながらも、そっと類の手を握り返す。
「……俺も、お前のこと、気になってた」
「嬉しいな、司くん……本番よりドキドキするなんて、君のせいだよ?」
ステージの幕はまだ上がったまま。
けれど二人の恋の幕は、ゆっくりと静かに──開いていく。
公演を終えた夜、街の喧騒から少し外れたホテルの一室。
疲れたはずの身体は、不思議と眠気を覚えない。ベッドの上、司はまだ少し頬を赤らめながら類を見つめていた。
「……なんで、俺んとこ来たんだよ」
「だって……公演の打ち上げよりも、君と過ごすほうが魅力的なんだもん」
類はそう言って、やわらかく笑ったあと、司の髪をそっと撫でた。
「……もう、バカ」
小さく呟く声も、押し返せない鼓動も、すべてが類の胸の中で溶けていく。ゆっくりと重なる唇。最初は軽く、触れるだけのキス。けれど次第に熱を帯び、互いの呼吸を奪い合うほど深くなっていく。
「……っ、類……」
「司くん……もっと、ちゃんと君に触れたい」
シャツのボタンが外され、首筋に甘い吐息が落ちる。熱を帯びた肌が重なり合い、衣擦れの音が室内に広がった。
「……なぁ、こういうの……お前、慣れてるのか?」
「ううん、君が初めて……怖いことなんて何ひとつないよ、だって君だから」
その言葉に、司の瞳が潤んだ。
愛しさが溢れて止まらない。何度も確かめるように名前を呼び、キスを重ねる。
「司くん……すごく可愛い……声、我慢しなくていいよ」
「っ……や、類……変な声、出るだろ……ッ」
「全部、聞かせて……君の声も、温度も、全部……欲しい」
何度も交わされる熱に、司は身体を震わせながら、類にすべてを委ねていった。
「……類……もう、無理、ッ……」
「一緒に……イこうね、司くん」
ふたりの想いが重なった夜は、誰にも見せないアドリブ。
舞台の照明が落ちたあとも、ふたりの恋は静かに熱を灯し続けていた──
「っ……あ、ああっ……♡ 類……や、だって……ッ♡♡」
シーツの上、司はすでに何度も類の腕の中で乱されていた。濡れた瞳を伏せて、それでも抗えずに腰が揺れてしまう。
「可愛い……司くん、そんな声出されたら……もっと触れたくなるよ」
「だめっ……ッ♡ さっきから、ずっと……んぁっ♡♡ そこばっか、ッ♡」
類の指先が、司の一番感じる場所を正確に撫でていく。
ビクビクと震える身体、声を押し殺しても、喘ぎは止められない。
「やぁっ……ッ♡ そこ……だめ……っ♡♡ きもち、きもちいの……ッ♡♡」
「いっぱい感じて……俺のこと、忘れられなくなるくらい……司くんの奥まで、ちゃんと教えてあげるね……」
ゆっくりと動く腰に、司の喉から甘い悲鳴がこぼれた。
「っあ♡♡ 奥ッ……! きてる、奥にッ……♡♡♡ あっ、あっ……んぁぁッ♡♡」
「もっと奥、入れるね……司くんの、全部欲しいから……」
「っや♡♡ そこっ……そこは♡♡ イっちゃ……ッ♡ イっちゃうぅッ……!♡♡♡」
類の腰が深く沈んだ瞬間、司の全身がビクンと跳ねて、きゅうっと奥が締まる。
「……司くん、すごい……可愛い……全部、俺のにしていい?」
「う……んっ♡♡ して……類のに、して……俺、類のもの、だからッ♡♡♡」
涙まじりの声でねだる司の耳元に、類はそっと囁く。
「うん……一緒にイこうね、司くん」
重なった熱、絡みつく身体、何度も何度も揺れて、ふたりの夜はまだ、終わらなかった──
「っんぁ…♡♡ 類…もぅ……ダメ、かも……ッ♡♡♡」
涙で濡れた瞳、汗ばむ肌、ぐしゃぐしゃのシーツの上で、司は類の腕にしがみついていた。
「ダメじゃないよ、まだイける……俺が全部気持ちよくしてあげるから……ね?」
「ひゃっ……♡♡ い、今の…ッ♡♡ つよ……い……ッ♡♡ 激し、すぎ……ッ♡」
類の動きが、容赦なく司の奥を何度も何度も突き上げる。もう数えきれないほどイったあとの身体なのに、類に触れられるたび、また熱くなっていく。
「っ……すごい、奥できゅってしてる……気持ちいいの? ねぇ、司くん……」
「っんんッ♡♡ し、てる……ッ♡ 類のが、好きすぎて……きもちいの、止まらないっ♡♡♡」
「じゃあ、もっと……もっとあげる……壊れちゃうくらい……俺のことで、いっぱいにしてあげる」
「やっ……♡♡ やば、い……っ♡ イくッ♡ またイっちゃうっ♡♡♡ 類の、欲しくて……ッ♡♡♡」
深く、強く、激しく──類の腰が司の奥を捕まえて離さない。
快感が溶け合い、ふたりの熱が混ざり合うたび、愛しさが溢れて止まらなかった。
「……司くん、泣いてる……すごく可愛い……全部、飲ませて……」
「っんぁ……♡♡ イって……類の、全部、ちょうだいっ♡♡♡ 俺の奥に……いっぱい……ッ♡♡♡♡」
最後の突き上げに、ふたり同時に身体を震わせて果てた。
荒い呼吸の中、司はぐったりと類に抱きついたまま、小さく囁いた。
「……好きすぎて、もう……壊れそうだよ、俺……ッ♡」
「壊れてもいいよ……俺がずっと抱きしめてるから……司くんは、俺のものだよ」
ふたりの夜は、愛と快楽の果てで静かに燃え続けていた──
「んっ……類……まだ、動いてる……♡♡ もう、イったばっか…なのに……ッ♡♡♡」
ぐったりとした身体を抱きしめながら、それでも類の腰は止まらなかった。重なる肌の温度、溶けきるような吐息、鼓動の音さえ混ざり合ってひとつになる夜。
「だって……司くんが可愛すぎて……止まれないんだ……」
「もぅ……ッ♡ やさしく……して……でも、もっと……ッ♡♡ 欲しい……♡」
「ふふ……甘えんぼさんだね、司くん」
キスで塞がれる唇、深く差し込まれる熱──愛しさと快感で境目が溶けていく。
「んんっ♡♡♡ んぁあっ♡♡ 奥ッ……また当たってるの……ッ♡♡♡ イっちゃ……う……ッ♡♡♡♡」
類の動きがどんどん深く、強くなっていくたびに、司の身体は震えて甘く跳ねる。
「っひぁ……♡♡ んんっ……♡♡♡ 類……類ぃ……♡ しぬ……ッ♡♡♡」
「だめ、まだ……終わらせたくない……もっと、奥まで……俺の愛、ぜんぶ刻ませて……」
汗ばむ肌がすべり、何度も絡み合う舌と舌、甘く泣き叫ぶ司の声に類の理性はとっくに崩れていた。
「んあっ♡♡ 熱いのッ♡♡ またきてる……ッ♡♡♡ 類の……すごいの……ッ♡♡♡♡」
「一緒に……またイこうね……俺の全部、司くんの中に……♡」
どろどろに溶け合う快楽の中、愛と欲望だけが満ちていく。
ふたりが重なったその先は、夜明けなんて許さない甘く果てない熱の世界──
「……司くん、こんなに震えて……ほんとに感じやすいね、触ってないのに、もうこんなに……♡」
類の声はいつもより低くて、囁くたびに司の背筋がゾクッと震える。
「や……やめろ……っ、そんな声で……ッ♡♡」
「やめないよ……だって司くん、もう俺の声だけでこんなにとろけてる」
指先がゆっくり、わざと焦らすように腰を撫でた瞬間、ビクンッと跳ねる司の身体。
「ふふ……すごいね……触れるだけで、奥のほうまでぎゅって締めてきてる……こんなえっちな反応、誰に見せてるの?」
「だれにも……っ、類だけ……ッ♡♡ お願い、いじわるしないで……♡」
「だめ。もっと感じて。もっと気持ちよくなって、俺だけのものって、身体でわからせる」
耳元にそっと舌先を這わせながら、類は低く甘い声で囁いた。
「司くん、奥が俺のかたちに慣れてきてるよ……全部、覚えさせるね……君の中は、俺だけが知ってればいい」
「っんぁ……♡♡ やだ……そんなこと、言うな……ッ♡♡♡ 恥ずかしい……のに……ッ♡」
「恥ずかしがってる顔、すごく綺麗だよ……もっと乱れて……俺の声に蕩けて……気持ちよくなって……♡」
「ッ……も、もう……♡♡ 類ぃ……っ♡♡ イく、またッ♡♡♡」
「可愛いね司くん……そんなに俺の言葉でイっちゃうなんて……ほんと、俺のこと大好きなんだね?」
「す、き……ッ♡ 類のが、ほしい……類に、壊されたい……ッ♡♡♡」
「じゃあ、いっぱい壊してあげる……大好きだよ、俺だけの司くん……♡」
言葉のひとつひとつが愛撫になって、快感に溺れる司の奥に、また深く、類が沈んでいく──
「……なに、怒ったの? そんなに簡単にイかされると思ってたら困るな、神代類」
ベッドの上で、わざと小さく笑って挑発してくる司。乱れた髪、潤んだ瞳、それでも強がる唇に、類の理性は完全に切れた。
「……ああ、もう……許さないよ、司くん」
低く笑ったかと思えば、次の瞬間、司の手首を掴んでベッドに押し倒す。
「そんな口きいて……誰がここまで感じさせたと思ってるの?」
「っん……く、ふふ……ッ♡ お前じゃなきゃ、足りないけど?」
「じゃあ、満足するまでしてあげる……壊れるくらい、何度もイかせてあげるよ」
唇を貪るように塞いで、指も舌も奥まで激しく責め立てる。甘える余裕なんて、もう許さない。
「っあっ♡♡ 待っ……! 激し、すぎっ……類、やばっ……ッ♡♡♡♡」
「煽ったのは君だからね……逃がさないよ、覚悟して」
腰を深く沈めた瞬間、司の身体がビクンと跳ねて、快感に涙を滲ませる。
「ほら……もっと声出して……さっきまで強気だったのに、今はもうとろとろじゃん……♡」
「っく、うるさいっ……♡♡ でも……もっと……ほしい……もっと、壊して……ッ♡♡♡♡」
「っふふ……言ったね? じゃあ本気出すよ……全部、俺の中で狂って……司くん……」
激しい音と熱が室内に広がるたび、司の喘ぎは止まらない。
「ひゃっ♡♡ 奥っ……当たってるのッ♡♡♡ また、イくぅッ♡♡♡ ああああっ♡♡♡♡」
「何回でもイっていいよ……俺がぜんぶ抱きしめてあげる……可愛い司くん……♡」
繋がった奥で、愛も欲も何もかもを注ぎ込まれて、ふたりの夜はさらに深く──終わりなんて許さないほど激しく続いていく。
「……っあ♡♡ 類っ……もぅッ……無理、かも……♡♡♡♡」
がくがく震える脚、汗に濡れた身体、目の焦点も合わないほど司はとろけていた。
けれど、類の腰の動きは止まらない。
「無理なんかじゃないよ……ほら、まだ俺の動きにぎゅってしてきてる……司くんの奥、もっと欲しがってる」
「うそ……ッ♡♡ もう、からっぽになるくらい出されたのに……ッ♡♡♡♡」
「まだ出すよ……何度もイって、俺の形に慣れさせて……君の全部、俺のものにするの」
ぐちゅぐちゅと濡れる音が響いて、司は羞恥に涙をこぼす。
「ッあぁ……♡♡ きもちい……壊れる……ッ♡♡♡♡ 類ぃ……ッ♡ おかしくなっちゃう……♡♡♡」
「いいよ、おかしくなって……俺の腕の中で、可愛く狂って……可愛すぎて、もう我慢できない」
唇を塞ぎながら、奥まで容赦なく突き上げる。
どこまでも深く、速く、激しく──まるで司を貫くように。
「ひゃぁッ♡♡♡ あああッ♡♡♡♡ んぁッ♡♡♡ 奥ぅッ♡♡ イくッ……ッ♡♡♡♡」
「うん……一緒にイこうね……司くん……!」
激しく何度も揺らされて、快感の波に呑まれたまま、司は果てた。
視界が真っ白に染まり、身体は小刻みに震え、呼吸さえも忘れてしまいそうなほど。
「っ……意識……飛ぶ……ッ♡♡♡」
「うれしいな……君をこんなに乱せて……ねぇ、まだ終わらせないよ」
類の声がとろける耳元で囁かれ、また司の奥へ熱が沈む──
その夜、何度も壊されて、何度も愛されて、ふたりは朝なんて忘れるほど深く溺れていった。
「……っく、類ぃ……ッ♡♡ もぅ、だめ……ほんとに……ッ♡♡♡♡」
シーツに爪を立てながら、司は類の胸に縋って泣きじゃくっていた。
何度もイって、もう感覚なんてとっくに壊れているはずなのに、類の愛だけは身体の奥の奥に、甘く、熱く残っていた。
「だめじゃない……ほら、まだ感じてる……司くんの中、俺を締め付けて離してくれない」
「っひぁ…ッ♡♡♡ 奥、また……きてるの……ッ♡♡♡♡ 類のが、止まんないのッ♡♡♡♡」
「止まらないよ……今日は、完全に俺のものにするって決めたから……もう逃がさない」
狂おしいほど深く、強く──何度目かの絶頂を超えて、快楽の果てに司の意識がゆらいでいく。
「も、もぅ……ッ♡♡ ほんとに……イきすぎて……ッ♡♡♡ 頭……真っ白……♡♡♡」
「うん……いいよ、そのまま……気持ちよくなったまま、俺の中で全部壊れて……」
「類ぃ……っ♡♡ すき……すき……♡♡♡♡ 愛してるッ……♡♡♡♡♡」
「俺も……大好きだよ、司くん……世界の誰よりも……俺の全部、君にあげるから……」
ラストひと突き、奥の一番深くへと熱が届いた瞬間、
司の瞳はとろけきり、指先から力が抜け、静かに意識が光の中へと沈んでいく。
「……ん……♡♡」
「……司くん……」
涙と汗に濡れた額にキスを落とし、類は優しく抱きしめたまま、耳元で囁いた。
「……だいじょうぶ、ずっとそばにいるよ……もう離さない、俺の愛しい司くん」
ふたりを包んだ朝焼けの光の中、静かに幕が下りていった──
その夜、舞台は終わっても、愛の物語は永遠だった。
コメント
2件
最高に良すぎる。類司ドロドロまじでヤバすぎるぐらい好き︎︎︎︎❤︎