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地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第13話 - 第13話 確かにバランス栄養食は時短には便利だけれど……。
11
2,382文字
2026年06月28日
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2026年06月28日
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#長編
結愛
329
#地雷系
#夏休み
トド村
44
「は?」
「だ・か・ら、一緒に寝てあげるって言ってんの。」
「馬鹿な事を言っていないで早く寝なさい。」
「馬鹿な事じゃない! 嬉しくないの?」
「あのなあ、まだ出会って間もない女とベッドを共にする気はないの!」
「はぁ? 私は今日、突然押しかけたのにシャワーも、洗濯機も、ベッドも使わせてくれたから、お礼に一緒に寝てあげるって言っているの!」
暗がりで気がつかなかったがミィの顔をよく見ると、耳まで真っ赤になっている。それでも、強がるように悪態をつく。
「もしかして童貞? なら、私のような可愛い女の子に添い寝してもらうのなんて、刺激が強すぎるか――。」
「童貞じゃねぇよ! 彼女と別れる前は連日ズッコンバッコンだったわ!」
事実、俺は元カノと初体験を済ませている……まぁ、連日ズッコンバッコンは嘘だが……。
「ふ~ん……じゃあ、添い寝なんて余裕だよね~。でも、腕も疲れてきたし私一人で寝ちゃおうかな~?」
俺は仕方なくミィの眠っているベッドに身体を潜り込ませ、ミィに背を向けて横になる。シングルサイズのベッドに大の大人が2人で眠るのはさすがに狭い。俺はベッドから落ちないように、横向きのまま身をかがめると、背中に柔らかな感触を感じた。
「ねぇ、私の身体温かいでしょ。私、他の人よりも少しだけ体温が高いんだ♡」
ミィは俺の耳元で囁く。そういえば普段はベッドの中に潜り込んだ際、掛け布団やシーツが冷えており温まるまで時間がかかるのだが、今日はミィが先に潜り込んでいるため少しも寒くない……。むしろ少し暑いくらいだ。末端冷え性の俺には助かる。
それにミィとの距離が近いためか、電気を消し視覚を奪われたせいで嗅覚が敏感になっているせいか――まるでアロマを炊いたかのようなフローラルな香りを強く感じる――。
思ったより……寝心地は悪くない……かな? なんて考えていると、ふとあることに気が付いた。
ミィは俺が思っていたよりも緊張しているようで、豊満な山脈の奥から心音が俺の背中に伝わってくる。それに、俺の肩に置いている手が少し震えているようだ。
「……無理しなくて良いんだぞ。」
もしミィの言う通り、俺がミィを家に泊めたお礼として無理をしてベッドに誘っているのだとしたら……俺の本意ではない。ミィが無理をするくらいなら、俺はソファーで寝た方がマシだ。
ミィは震える声で囁く。
「無理なんてしていない……。」
「そうか……。本当の事を言って良いんだぞ。」
「本当に大丈夫だから……。」
まあ、ミィが無理をしていないというのなら……とは言え何もしないわけにもいかず、少しだけ身体をずらしミィとの隙間を空けると、震える声で
「……行かないで」
と聞こえた気がした……。
◆◆◆◆
顔に衝撃が走り目を覚ます……。カーテンの隙間からは太陽の明かりが差し込み、電気の点いていない部屋の中をキラキラと照らしていた。普段であれば心地の良い朝のはずだが、俺の口の上にはミィの手の甲が乗っている。
ミィは寝返りを打った拍子に俺の顔に裏拳をかましたようだ……。悪気がないことは分かるのだが……ミィの手をどけると、ミィも目を覚ました。
ミィは目を擦り、寝ぼけ眼でこちらを向いてボーっとした顔のまま、
「おはよ……。」
と言う。恐らく自分が誰に挨拶をしているのかも分かっていないような表情だ……。
「おはよう。」
と返事をしてゆっくりと起き上がると、ミィは俺の服の裾を引っ張り半分閉じている目をこちらに向ける。
「どこに行くの? トイレ?」
「もう朝だから起きるんだよ。」
ミィは、掛け布団を吹き飛ばすのではないかと思うほどの勢いでガバッと起き上がり、大きなあくびをしながら両手を上にあげて伸びをする。
「じゃあ私も起きる。」
「寝てても良いんだぞ。眠いんだろ。」
「ユウト君が起きるのなら……私も起きる……。」
ミィは伸びを行いながら唸り声交じりに宣言して身体を起こした。
「ユウト君は、いつも朝ごはんは何を食べているの?」
俺は小さなシェイカーに牛乳を注ぎ、スムージーの粉を入れて振る。そして、泡立ったシェイカーの中身を見せた。
「これ。」
俺は普段、バイトをしている。バイトと言っても、同人・エンタメ系大手ECサイトを運営している会社のSEとして、サイトデザインに関連する調整やプログラミングを行っているのだ。
ライトノベルの執筆にも理解をしていただいており、必要であれば有給や早退をさせていただけるため、かなり働きやすい。
しかし、基本的には10:00~18:30まで出社をする必要があるため、朝の慌ただしい時間を節約するために朝食はスムージーで済ませる癖がついており、俺の朝食は休日も例外なくスムージーのみだ。
「俺はスムージーだけで済ませているんだけれど、もしミィちゃんは固形物を食べたいのなら、これを食べると良いよ。」
ブロックタイプのバランス栄養食をミィに投げ渡すと、ミィは顔をしかめてこちらを見返した。もしかして、嫌いな味だったのだろうか? バランス栄養食は、味に好き嫌いがある気持ちは良く分かる。俺にも苦手な味があるからな。
「もしかしてチョコ味じゃなくて、フルーツ味の方が良かった? それともメープル味?」
ミィは心底呆れるように溜息を吐く。まさか、バランス栄養食自体が嫌いなのか? まあ、口の中に残る後味が嫌いだという気持ちも分からなくはないが……。選り好みをしていては健康にはなれないぞ……。ミィはじっとりとした目をこちらに向けた。
「もしかしてユウト君、いつもこんな物ばかり食べているの?」
こんな物……? バランス栄養食はその名の通り、人間が生きる上で必要な栄養をバランス良く摂取出来る凄い食品なんだぞ!
「ミィちゃん、これはバランス栄養食で……。」
俺の言葉に被せるようにミィが話し始める。
「ちょっと、キッチンを貸して!」
コメント
3件
第13話、読み終わりました。 ミィが「一緒に寝てあげる」って強がりながらも耳まで真っ赤にしてるところ、可愛すぎますね。ユウトの「無理しなくて良いんだぞ」って優しさが染みる……。でも「連日ズッコンバッコン」は笑っちゃいました(笑)。朝のミィのぼんやり具合と、ユウトのスムージー&バランス栄養食な食生活には「それは確かにミィも呆れるわ……」と納得。キッチンを貸す宣言、何を作ってくれるのか楽しみです。