文化祭が終わり,片付けの時間
葛葉「おい」
片付けの準備をしていたら,葛葉に話しかけられた
『なぁに?』
葛葉「カスミお前,あの金髪の人の事好きだろ」
私はそれを聞いて思わず吹いた
『え,なっ!』
葛葉「いや分かりやす過ぎだろ
……告白しなくて良いのかよ」
『でも……したくないんだよね
サニーさんの気持ちを知るのが……怖い』
俯きながら云った
葛葉は私の私の答えを聞くと溜息を吐いた
葛葉「お前変に賢いくせにそういうのは分かんなぇんだな
俺から見たら両片想いにしか見えねぇよ」
私は葛葉の言葉を聞いて顔を上げた
なんだか背中を押されてしまった
葛葉「ほら行ってこいよ
今なら下駄箱あたりに居るんじゃね」
『……ありがとう,葛葉!』
私はそれを聞いて体が勝手に動いて下駄箱に走っていた
下駄箱に居るとNoctyxとLuxiemとラナンキュラス,Oriensが居た
他の生徒は掃除をしていたのか居なかった
私は声を大にして叫んだ
『サニーさん!!!!!!』
あまりの大きさに全員が振り返った
『月が綺麗ですね!バーカ!!!!!!』
それだけ云って逃げて行った
〜No視点〜
カスミが去った後,歓声や驚きの声が上がっていた
アイク「oh……」
イッテツ「うわぁぁぁぁぁぁ?!///」
ウェン「なんでお前が照れてんだ」
むゆ「カスミちゃん積極的〜」
ユーゴ「もはや公開告白じゃん」
アルバーン「わぁぁああ!」
海妹「やっと想いを…!」
それを聞いた浮奇がサニーに問う
浮奇「カスミちゃんの気持ち,どうするの?」
どうするか決まってるんだろうけど,と浮奇は呟いた
サニー「それは……」
海妹「……………………
それにしても本当によかった!
ね!イッテツ!」
イッテツ「えっ俺?!
まぁ!勘違いしてたからなカスミ!
カスミ,サニーさんはアルバーン兄さんの事が好きだと思っていたからな!」
答えを出せずに俯いたサニーに向けるかの様にイッテツと海妹が大声で会話をした
それを聞いたサニーは驚きの顔をした
そしてずっと勘違いさせてたのかと胸が痛くなった
顔を上げて走り出した
サニー「追いかけてくる!」
そう云ってカスミが逃げて行った方向へ向かって行った
因みに日本語が分からないファルガー,ヴォックス,ミスタ,そして日本語勉強途中のルカはなんて云ってるのか分かっては居なかった
〜No視点終了〜
カスミ視点
ただただ走る,走る
分からないけれど,なんとなく屋上へ走っていた
屋上の扉を思い切り開けた
フェンスまで行き,寄り掛かる
風が私の頬を撫でて髪を揺らしていた
暫くそうしていると走る足音が聞こえて誰かが入って来る
私は誰なのか分かっていた
ソッと後ろを振り向くとサニーさんが居た
『サニーさん…』
サニー「カスミ……」
私は目を合わせようとは思えなくて,目を逸らしていた
『I’m sorry, Sunny. I said something like that…
(御免なさいサニーさん。あんな事を云ってしまって…)』
私は気まずそうに云った
サニー「I don’t care, so it’s okay.
(気にしてないから大丈夫)」
気にしてないから,か……
葛葉の云う事は間違ってたんだよ
サニーさんは私の事をそういう目で見ていない
サニー「I’ll be honest.
(正直に言うね)」
嫌だ,聞きたくない。そう思って俯いた
サニー「I was very happy when Kasumi told me that I liked him.
(カスミに好きって言われて,物凄く嬉しかった)」
『えっ』
その言葉を聞いて顔を上げた
サニー「返事させて
ずっと前から月は綺麗だったよ」
遠回しの告白
それを聞いて私は無意識に泣いていた
サニー「泣かないで
本当は成人したらと思ってたんだけど…」
サニーさ…サニーは私の涙をハンカチで拭いて手を引いた
『何処に行くのサニーさ…サニー!?』
サニー「カスミ掃除サボって来たでしょ
ほら,行かなきゃじゃん?」
あそっか
私はサニーに手を握られながら教室に戻った
『た…だいま…』
葛葉「ぽかえり〜…
その様子じゃ付き合えたみたいじゃん。おめ〜」
奏「うぇぇぇ?!?!」
谷崎「告白しに行ってたンだ…」
立原「マジか…
ファンクラブの奴らが心配だな…」
美咲「おめでとう!(*≧∀≦*)」
『待ってファンクラブって何!?』
初耳なんだけど?!
美咲「え知らなかったの?」
奏「知ってるのかと思ってた」
『知らないよ〜』
すると私は1番食いついて来そうなアイが居ない事に気付いた
『アイとゴーゴリさんはサボり?』
奏と美咲は頷いた
サニー「oh…それは駄目だね」
きっとアイ達が居るのは……
『美咲,奏,アイなら空き教室に居ると思う
ロッカーを調べてみて』
2人は私の言葉を聞くと直ぐに向かった
コメント
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カスミ予知能力もってる!?