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…。病院の天井だ。

夢から覚めたんだ…

悲しさが押し込めてきた。あの猫は雪江ちゃんと仲良かったのに戦争に生かされて死んだ古き友人だと思ったからだ。

しかも、あの猫と一緒にいるのはとても楽しかったし、気も安らいでいた。

なのに…なのに何で覚めたんだ。こんなのおかしい

猫になりたい。

…あれ、コバヤシ君は人間の時死んで猫になったんだよね。

だったら、ぼくも…

近くに置いてあった花瓶を落として割り、その破片を首に押し付けて

ぐっと力を込めて何回も刺した。

これ でぼ く、 も  ね


気づくと真っ白な空間にいた。

まだ、ひとなのか?

怖くて自分の手を見てみたら、

青かった。

人間の手じゃなかった。でも…

尻尾もない、手も5本指。耳…も宝石のように硬い。

まだ…まだ完全な猫じゃ無い。もっと…ちゃんと猫に…なりた

「おうティーチ。目が覚めたか?」

脳内に直接喋ってくるような感じがした。でも…この声…

「こう…くん?」

「…は?誰だよ、それ。」

こうくんだ。この声。人間の時のきお


「やあ。僕は、ティーチ君だよ。」

「今日も僕と…一緒にいろんなことを

学ぼう。

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