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「おはよう、はるき、相変わらず冴えない顔してるな。」
「おはようけんじ、。」
「体治ったか?」
「流石に2週間も休んだらな。」
「再来週は学年末テストだが大丈夫か?」
「あぁーまぁ数学と副教科は大体な。」
「宿題は終わったのか?」
「あぁ一通りな。」
「じゃあ数学のワーク見せてくれ。」
「なんでだよ。」
「約束したじゃねぇか。」
「ちょっと待て、理科のレポートってプリント1枚だぞ!数学のワーク40ページだぞ!」
「約束は約束だ。なんだったら契約と言ったからな。」
「騙された。俺が数学得意なの知ってて数学のワークって言ったのか。」
そう。これはこの前はるきと結んだ約束の一つだ。そして今日二か月前ほどにやった学力テストが帰ってくる。テスト返却日にいつメンで行われる儀式の一つ点数の最下位が一位の人の命令を聞くという小学生じみた遊びをしている。この前まで危うかった「いつも」は取り戻され、学校の廊下ではるきに会い、教室に入るとなおきとゆうたに挨拶する。そして時間ギリギリにりょうとかいとが来る。そんないつもを前より大切に思えるようになった。
「はーい、皆さんこの前やった学力テストを返却するよー。」
学力テストは5教科,英語,数学,国語,理科社会だ。そして俺たち6人にテストが返された。
「まずは俺から行くぞ!」
ゆうたが先人を切った。
「うわぁーマジかよ微妙だなー。」
「いや高いだろ。」
ゆうたは
数学 73 国語 89 英語82 理科79 社会 83
の合計406点だった。いつも通りの点数割合だ。平均点より程度50点以上高い。それに対して平均点を下回るはるきがすかさずツッコむ。
「では僕行くぜ。」
はるきが初陣に続いた。
数学84国語67英語72理科63社会57の合計343点だった。こっちもいつも通り惜しくも平均点に届かずだった。
「じゃあ次俺様行こうかな。今回はけんじに勝てるかなー。」
次はかいとだった。
数学83国語79英語82理科89社会92の合計426点だった。かいとはいつも俺に継ぐ点数だが今回はいつもより少し点数が低かった。
「じゃあ次俺だな!」
来ました最下位有力候補のりょう。
数学57国語48英語26理科69社会72の合計272点だった。まぁ最下位は確定だろう。残りは俺となおき。どちらもそれなりに頭がいい。
「先,僕いい?」
「あぁいいぞ,」
「じゃあ僕が、、、」
なおきは
数学75国語78英語80理科75社会73の合計381点だった。こちらもいつも通りだ。だが最近思い詰めている様子がある。まぁいつものことっちゃいつものことだが。
「じゃあ最後俺だな。」
数学100国語84英語97理科89社会76の合計446点だった。社会が低すぎるまぁ数学満点はいいだろう。ここでチャイムが鳴り,命令を決める前に鬼山が入ってきた