テラーノベル
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翌日、明朝。スーツケースを引きずりながらあくびをする。
「ちょっと瑠菜!早くしなさいよ!魔法特急がもう出ちゃうわよ!」
「ごめんごめん!メイクに時間かけすぎちゃった・・・」
芹奈は18歳。私より6つも年下なのに、私の100倍くらいしっかりしていて、正義感も強い。これで年下って、マジか。
これ以上遅くなると、芹奈の機嫌が悪くなる(と思う)ので、私は朝食を取らずに家を出た。外は暑く、太陽がギラギラと街を照らしている。ここ数日は、気温が30度以上の日がほとんど。日焼け止め、塗ってきてよかった。
「ねえ芹奈。ヘアアイロンしなくても勝手に髪が真っ直ぐになる魔法とか、化粧品が動きがして勝手にメイクしてくれる魔法とか、ないの?」
好奇心のあまり聞いてしまった。正直、事件のことより、今はワクワクのほうが大きい。しかし、次の瞬間、芹奈は大きなため息をついた。
「瑠菜!あなた、もうちょっと真面目になったらどうなの?・・・もちろんそういう楽しい魔法もあるけれど、あなた今、人の記憶を消すっていう恐ろしい魔術にかかっているのよ?!「『記憶破壊魔法』を解く魔法」を習得して、あなたが事件のことをすべて思い出したら・・・たぶん、すごく怖い思いをすることになるわ!犯行の瞬間、犯人の顔・・・すべてを思い出したとき、生きて行けないくらいの恐怖に襲われてしまうかもしれないのよ?!」
——言い返せない。芹奈は、大好きだったお姉ちゃんを殺されて、今すごく辛いんだと思う。それを理解したうえで同行しているのに・・・何いってんの、私。それに、犯行の瞬間、犯人の顔・・・思い出したら、どうなるんだろう。
二人は、黙り込んだまま歩いていく。 #6に続く
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コメント
2件
感動回ですよね。
はーーめっちゃいい!!😭💕 瑠菜の「ヘアアイロン魔法ないの?」って軽いノリ、完全にぷくぷく界隈の思考で笑ったけど、芹奈にガツンと現実突きつけられて空気変わるシーンがもうね…刺さった!! 年下なのに芯が強い芹奈、お姉ちゃんのこと考えると切なくなるけど、それでも一緒に歩いてる2人が尊いよ…次話どうなるの気になりすぎる!! 🥟さん連載マジで面白いからフォロー増えますように🙏💫