紫side
この子、大丈夫かな…と一目見た瞬間に思った。何かを憎しみながら、ずっと手を握りしめ、地面に倒れ込んでいる。…声掛けてみるか。「ねぇ、君大丈夫?」ヒューヒュー。と肩で息をしている。まずは、落ち着かせることが先か。「落ち着いて、ここには俺しかいないからね…」なんて言いながら抱える。そうすると、安心したのか俺の腕の中で号泣し始めた。この子、抱えることできるかな…と思いながら試みたところ、なんと簡単に持ち上がってしまった。まじか…なんて思いつつ自分のアジトへ帰る。「ここが俺の場所。君の場所でもあるからね。」と言ったらまた泣いてしまった。…そういえば、名前聞いてないな…。「ねぇ、名前は?」「グスッ、桃…」「そっか、何歳?」「15…貴方は…?」「俺は紫!13歳!」「1人なの…?」「うん…まぁねw」「寂しくないの…?」「うーん…寂しくなくなったかな!桃くんが来てくれたからね!」そう言うと、そっぽ向いてしまった。なんか、桃くん猫みたいw「じゃっ、ご飯にしよっか!」桃くんは、コクンと頷いた。ご飯を用意すると目を輝かせながら、「…っえ、これ…食べていいの!」なんて言うから、「 うん、いいよ〜」と言うと、いただきますって言って綺麗に食べ始めた。礼儀正しい子だな〜って思って眺めてたら、「紫さんは…食わないの…?」って聞いてきたから、「俺はもう、食べたんだ〜。」って言うと疑いの目を向けてきながら、「ふ〜ん…」って言ってまた食べ始めた。それで、お風呂にいれるってなったとき、すごい抵抗してた。ほんとに猫ちゃんみたいw
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!