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第12話へgo
外は薄暗く、部屋の灯りだけが三人を照らしている。
ベッドに腰を下ろした僕は、緊張して手を膝の上に置いた。
隣に座る轟くんがそっと距離を詰め、
反対側ではかっちゃんが腕を組んで落ち着かない顔をしている。
「……今日は、その……三人で話すって言ったけど」
僕が口を開くと、喉が少しだけ震えた。
轟くんが静かに言う。
「無理に言わなくていい。でも……出久がどうしたいか、知りたい」
かっちゃんは不機嫌そうに顔をそむけたが、
耳が赤いのは隠しきれていない。
「テメェが先に距離詰めんなよ」
「俺は自然にしただけだ。お前こそ落ち着いたらどうだ」
「落ち着けるかよこんな……!」
二人が睨み合う。
その空気に、僕の胸がきゅっとなる。
(……どうしよう。
二人とも、僕を気にしすぎて、逆にぶつかってる)
その感じが、少しだけ嬉しい。
僕をめぐって嫉妬が生まれていることが、
息が詰まるのに、心を熱くもする。
デクがそっと二人の手を取る。
轟くんは驚いたように瞬きをし、
かっちゃんは肩を跳ねさせて目をそらした。
「……喧嘩しないで。僕は、二人と一緒にいたいんだ」
かっちゃんの手は熱く、
轟くんの手は静かに温かい。
その対照的な感触が、
僕の胸の奥をくすぐった。
黙っていたかっちゃんが、ぼそりとつぶやく。
「……お前が、どっちを見てんのか、分かんねぇとイラつくんだよ」
「嫉妬、か?」
轟くんが少しだけ笑う。
「黙れ」
かっちゃんの声は荒いが、
握られた手はほどけなかった。
僕は二人の手を引き寄せて、自分の膝の上で重ねた。
「ねぇ……二人とも。
僕だって、ちゃんと……二人のこと、好きだよ」
かっちゃんが息を呑み、
轟くんの目が柔らかく揺れる。
「だから……そんな顔、しないでほしい」
その声には、自然と熱がこもっていた。
かっちゃんは小さく舌打ちして、
僕の頬に手を添える。
「……離れんじゃねぇぞ」
「離れないよ」
そのやり取りを、轟くんはじっと見つめていた。
わずかに眉が寄って、
「出久。俺にも……触れてほしい」
静かで、それなのに切実な声だった。
デクは轟くんの方へ体を向け、
そっと指先で髪に触れる。
その瞬間、轟の表情がほどけた。
爆豪が片方から腕を引き寄せ、
轟がもう片方から肩に手を置き、
三人の身体がゆっくりと近づいていく。
心臓の音が、
誰のものか分からなくなる。
息が混ざり合い、
手が重なり、
胸の温度が同じになる。
“この先へ進みたい”と思う気持ちが、
その場にいる全員の中で、静かに形になっていく。
かっちゃんが低く囁く。
「……今夜は、逃がさねぇぞ」
轟くんも、寄り添う声で。
「出久。
三人で……ひとつになりたい」
デクは目を閉じる。
怖さもある。
でも、それ以上に——二人が愛おしい。
「……うん。僕も……そう思ってる」
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