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「お前を 奪いたい
抱きしめて 愛 カタル
臆病な俺 わかって
ウソでも 好きと言え――」
ウソじゃない。私は、ずっと好きだった。
雑誌のあなたに一目惚れしてから、青春時代全てあなたを追いかけてきた。
「ウソじゃないっ。私、好きっ……白斗のこと、ずっと好きだった!」
十六年の自分の想いをウソみたいに言われたように思えて、堪らずに叫んでしまった。
「だったらどうして俺を待てなかった? 結婚して他のオトコにその躰を開いて、俺を裏切るなんてな。お仕置きが必要だろ?」
そんなこと言われても……。まさか私が十五歳の時から恋焦がれていたアイドル的存在の男性と巡り会えるなんて思わないし。
そんな少女漫画みたいな展開になるなんて、誰が想像できるの?
組み伏せられてむき出しになった胸先に軽く噛みつかれた途端、悲鳴のような嬌声が口を突いた。満足そうに意地悪な笑みを浮かべた白斗は、再び唾液をたっぷり含んだ柔らかい舌で、敏感に膨れ上がった突起を攻め倒す。
焦らされ、辱められ、優しく吸われたりきつく咥えられたり、散々に弄られ続けた。
本気で厭らしい悲鳴を連続で上げた。許しを請うように肩を叩いても、白斗は全然動じない。攻める手は激しさを増すばかり。
「今止めたらお仕置きならないだろ。律、俺を裏切った罪は重いで。簡単には赦さない。覚悟しろ」
「おねがっ……もぅ、ごめ、ん、なさいっ……あっ、んっ、あぁっ、っ――!!」
「もっとかわいい声、聴かせろよ」
私の懇願は全く聞き入れて貰えなかった。
「もうっ、あ、白斗っ、ソレ、ぁ……あぁだめっ……ぃや、あぁっ――!」
「俺のためにもっと歌え」
「ん、んっ、なにかっ……爆発しそぅっ、も、だめっ、やぁ、っ、あ、あ、狂いそうっ、ぁあ――っ」
下半身がじくじくと痺れてきた。自分の身体がすごく変。
意識もぼやけた感じがする。
白斗なのか新藤さんなのか、どちらかわからない人に敏感な先を攻め倒されて、彼の熱い唇と指に翻弄された。
嬉しいのか辛いのかよくわからない。様々な感情が織り交ざり、涙となって流れ落ちた。
「泣くな、律。俺が愛してやるって言っただろ。別にお前を泣かそうと思ったんじゃない。俺が一番好きとか言っておきながら、別の男と結婚しやがって。それが赦せなかったんや。覚えとけ」
切なそうに私を見つめた白斗が私の唇を塞いだ。彼と舌を絡ませたくてゆっくり唇を開けると、ぬるりと生温かい彼の柔らかい舌が押し入ってくる。それが蠢く生物のように私の口内を犯し尽くす。
卑猥な音を立てて、唇を貪られた。
「ん、んんっ、は……くと……っ」
好き。
「律」
その低い声も、甘い歌声も、狂気的な鋭い目線も、全部好き。
「ん、はっ、ん、んん――っ……っんん――――っっ!!」
唇を強く吸われて舌を絡ませられ、胸先には強い刺激を受け、脳天を直撃するような快感が身体を貫き、耐え切れなくなった私の身体は内側からとてつもない大波のようなものが押し破ってきて身体が大きく痙攣した。
私の様子を見た白斗は唇を離して満足そうに笑っている。意地悪な笑顔。あぁ、本物の白斗だ――……
「もうイッた? そんなに気持ちよかった?」
「イクって……?」
溢れた涙を拭いながら「イク」とはどういうことかを考えた。
AVを見て少しでもセックスをよくしようと勉強した時、イッちゃうと女優が言うのは演技で盛り上げるために言ってるのだと思っていた。
漫画やゲームもそう。過剰表現してるだけなのだと……。
「女性も……男性と同じようにイクことができるの?」
憧れの白斗にとんでもないことを尋ねた。これは夢だから……いいよね?
「初めてだったのか?」
「うん……」
「そっか。女性だって同じや。男より何倍も気持ちいいらしい。それにしても律は可愛いな、だったら俺がもっと乱してオンナにしてやる」
白斗が私の身体を優しく撫でてくれた。