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《2日目昼》
―岩side―
発見したのは俺が朝起きて、すぐだった。ふっかとはずっと仲が良くて、ファンの間でも「夫婦」と呼ばれる程だったし、昔からシンメとして一緒に頑張ってきた。ふっかを起こそうと思って、ノックをしても返事が無い。まさか、と思って扉を開ける。
岩「ふっか…?」
床に倒れている、ふっかが居た。腹には刺し傷があって、もう、息はしていない。
岩「…ふっか?、ふっか…ふっ、か…、」
体を揺さぶっても、なんの返事も動きもない。信じたくなくて、声をかけ続けるけど、意味は無い。
キャラには見合わないくらい、大声を上げて泣いた。それで気付いたのか、暫くすると阿部が来た。
阿「照…どうしたの、って…、ふっか?」
岩「あぁぁぁぁぁ泣、」
阿「嘘…、ふっか…?」
岩「うぁ…ぁぁぁ泣、」
阿「ふっか…!…起きてよ…泣、」
次第に他のメンバーも集まって来て、ふっかの部屋には生き残っている全員が集まった。
メンバー皆泣いてるけど、この中に、昨日ふっかを殺した人狼が居る、そう考えると腹が立った。
岩「誰…だよ泣、」
岩「誰なんだよ…人狼…泣、」
ふっかをベッドに寝かせてあげて、血を拭き取って。それから話し合いをすべく講義室へ向かった。
…
岩「…。」
話し合いをしないといけないのは分かっているのに、どうしても昨日みたいに口は動かなかった。もうメンバーが2人も死んだ。もう、やりたくない。
阿部も大分落ち込んでるようで、目黒が横で背中をさすっていた。まぁそうだよな、阿部はふっかと同期で仲良かったし。
ラ「…結果、言っても良い?」
無言の空気を破ったのは、ラウだった。ラウは預言者で、昨日の夜、1人を占っているから、結果を言いたいのか。
宮「…うん、教えて。」
ラ「阿部ちゃんは…村人陣営だった。」
目「そうなんだ…。」
阿「…泣、」
渡「じゃあ阿部ちゃんは今夜の投票から外した方が、良いのか。」
宮「そうだね、村人陣営の可能性が高いし。」
ラ「あの…、霊媒師も結果を見れてるはずだよね?」
目「そうだね。」
ラ「佐久間くんの結果を言えるはずだから、聞きたいんだけど…。」
向「せやんな!…霊媒師、出た方が良いと思うで。」
ラ「…じゃあ、霊媒師の人、せーの、で手を挙げてね。」
ラ「せーの!」
俺は手を挙げた。正直話し合いになんて参加する気にはなれなかった、けど、俺が動かないと何も進まない、そう思った。俺が初日引いたカードには、紛れもなく、『霊媒師』の文字があったから。それなのに…、
ラ「…え、」
阿部も、手を挙げていた。
岩「…おかしいだろ…。なんで…、」
阿「照こそ…、」
目「…どっちかが、嘘?」
岩「阿部…、何で嘘つくんだよ…。お前、人狼なの?」
阿「俺は本当の霊媒師なの!照が嘘ついてるんじゃん!」
岩「俺は嘘なんてついてない…!」
はっ、として周りを見ると、鋭い視線が俺に向いていた。
岩「待って…、疑ってるの?俺が本物なんだよ。」
宮「でも…、阿部は占いで村人側って出てるし…。」
…そうだ。阿部はさっき、預言者に村人陣営だと言われたばかりなんだ。だいたい役職のCOが被った時は、片方が人狼陣営な事が多いから、俺が人狼だと思われてる、って事か。
頭がクラクラする。何を言っても今は無駄だ。俺が圧倒的に怪しい。そう決まってる。
ラ「…一旦、同時に結果を言ってみない?」
岩「…分かった、」
阿「…うん、」
ラ「せーの、」
岩阿「「村人陣営。」」
岩「…ッ、」
ラ「被った…。」
渡「今日は2人には投票しない方が良いのか…?」
ラ「…何で?」
渡「どっちかは確実に本物だろ。佐久間が村人側なら、村人陣営はもう2人減ってる。今、役職持ちを失うのは痛ぇだろ。」
宮「まぁそうだね…。」
向「じゃあ今日投票されるのはしょっぴー、めめ、舘さん、と、俺、って事やんな…?」
渡「まぁそうなるな…。」
向「…ッ、」
康二が出ていった。それもそうだろう。たかが4分の1でも、死ぬかもしれないのだ。それもメンバーによる、投票で。
俺は、投票から今夜は外れた、って事で良いのか?でも疑いは晴れないだろう。俺は本物の霊媒師。何で阿部は…嘘をつくのだろう。阿部が、人狼陣営って事か?
…
―阿side―
ラウが俺の事を占ってきた。結果は勿論村人側。多分ラウは本物の預言者なのだろう。だって俺はただの村人だもん。合ってるもん。まぁ、恋人っていうオプション付きだけど。
霊媒師、って嘘をついたのは、死なない為。村人側と言われた今、本物が出てきても俺が疑われる事は少ないと思った。照には申し訳ないけど、俺はこのまま嘘を貫き通すよ。でも投票から外されるのは想定外。このまま照が処刑されれば、俺の嘘はバレる事ないから良いと思ってたのに。
阿「俺は恋人だからね、死ぬ訳にはいかないんだ。だからごめん、照。俺は、投票の矛先を照に向けるよ。」
阿「必ず生き残る、相方の恋人と。…めめと。」
…
恋人の相方がめめ、って気付いたのは昨日の昼。めめが部屋で慰めてくれて、キス、して。めめが部屋に戻ってから暫くして、俺も部屋を出た 。
相方を探ろうと思っていた矢先、聞いちゃったんだ。
渡「お前、人狼?」
目「…ううん。」
渡「恋人だろ。」
目「…ううん。」
渡「俺がキューピット。」
目「…ううん。…えっ!?」
渡「俺が、お前達を選んだ。」
ふと通った道で話していためめと翔太。そこで知った。恋人の相方は、めめ。…まさかの。勿論嘘かもしれない。でもあの2人は仲が良いし、2人だけで話してるのにあんなカマかけるなんてないだろう。きっと本当だ。俺が死んだら、めめも死ぬし、めめが死んだら、俺も死ぬ。
ただ、めめの役職がまだ確信できない。大体検討は付いてるけど…。
俺はどう立ち回れば良い?…分からない。でも、めめと生き残る未来があるのなら、俺はそれを目指したい。
…
―向side―
やってしもた。話し合い中に出ていってしもた。…だって怖いんや、俺が今夜、死ぬかもしれへん。
俺の役職は誰にも言えへん。言ったら殺される。それだけは馬鹿な俺でも分かる。…この用心棒、ちゅう役職はそういうもんやろ?
この中の誰かが人狼、って事やんな。本当に夜、ふっかさんを殺した…刺した人がメンバーの中におるんやんな。でも始まってしまったからにはやるしか無いねんな。
向「…どうしたらええねん、」
メンバーで殺し合いをする日なんて考えた事も無かったわ。でもこれは現実や。取り敢えずラウと阿部ちゃんは味方なんやから、その2人だけ信用するで。…照兄、すまんな。
コメント
2件
毎回ドキドキします…😖💦
みぅです🤍🥀 第6話、読み終えました…。 岩本くんが霊媒師で名乗り出たのに、阿部ちゃんも名乗り出る展開、心臓がギュッてなった…。しかも阿部ちゃん、恋人のためだからって平気で嘘ついてるの、怖すぎる…。ラブラブなはずの2人が疑い合う描写に胸が痛い。 康二くんが話し合いから逃げ出したところ、すごくリアルで人間っぽくて、逆に好きです。だって怖いもんね、自分が死ぬかもしれない投票、参加したくないよね…。 次が気になる…!
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kana
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