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「ちいさい」
・jpur
・身長差
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雲1つない晴天の日、うりはサンルームへやって来た。
ここは普段から女子組が集まる場所になっていて、よくココア会なるものを開いているのを見かける。女子組が使うことの多いこの場所は、うりもまた同じように使用することが多い。
うりは飲食するためにここに来ることはない、うりは自分の趣味を行う空間として使う。
ここは日当たりがよく庭に植えられた木々を見られるし、何より静かで創作にはぴったりな場所。
「さーてと、、今日は何を描こうかね〜…」
部屋の角に置かれた椅子を大きな窓ガラスの前に持ってきて、スケッチブックを広げる。鉛筆を握って白紙の紙に思い浮かんだものを描いていく。
静かな部屋に鉛筆と紙の擦れる音が心地よく響いて、柔らかな日に当たりながらだと更に創作に集中できる。
「んー…、、」
描いて消して描いて消してを繰り返して、1番納得のいくものを描いていく。
悩んだりする時間も楽しくて、時間も忘れて描き続ける。
「…できた」
完成した絵を見て満足する、いいものを描くことができて少し気分が弾んだ気がした。
「っわ…うりの絵いつ見ても上手いなぁ〜……」
「え、そーおー?…て じゃぱさんっ!?」
あまりにも突然の出来事に一瞬戸惑ったが、手に持っていたスケッチブックのことを思い出し慌てて絵を描いた面を下にして机に置いた。
自分の絵を見られるのは今更な気もするが、やっぱり何度見られたものでも他人に見られることは小っ恥ずかしい。
「えー…なんで隠しちゃうのぉ?」
うりの絵を見ていたじゃぱぱは少し残念そうに口を尖らせてそう言った。
「いや勝手に見んなよ!?ってかなんでここにいんの…?」
普段ここには女子組と自分しか来ない場所。
ましてやじゃぱぱは仕事に追われたりゆあんと遊んだりすることが多いイメージがあったため驚いた。監視カメラを確認した時でもその光景を目に留めることが多かった記憶がある。
「だっってさー?女子組は買い物行ってもふくんは書斎に居るしどぬちゃんは刀の稽古してて居ないしゆあんくん辺りはゲームしてるしでみんな忙しくて暇なんだよ〜っ!」
「構ってうりり〜んっ!」と泣きべそをかきながら抱きついてくるからぴちのリーダー。
どうやら暇で仕方がなかった時、たまたまサンルームを通ったらうりが居たため絡みに来たようだった。
「そんなん知るかっ!じゃぱさんもゆあんくん達とゲームしとけば良かったじゃん」
うりがそう言えばじゃぱぱは、「だって盛り上がってて入りづらかったんだもん!」とかなんとか言ってまた泣きついた。どうやら一人の時間は終わりらしい。
しかしうりはじゃぱぱと遊ぶというのは別に嫌なわけじゃない。寧ろ楽しいしなんならやりたいことでもある。ただ今は一人の時間だったからあまり乗り気じゃないだけ。
「お願いだようりりぃ〜ん…」
そんなか細い声で言われてしまえばうりはもうダメだった。流石に見捨てるなんて酷い真似はしないし、なんせいつも良くしてもらっている側。
それにじゃぱぱは遊べる時間はあまり取れない人で、遊べる時に遊んどかないといつ一緒に遊べるか分からない。
仕事で忙しいリーダーはよく限界になるまで作業をすることがある。そのせいか仕事が嫌になってシェアハウスから家出したことがあった。その時はたっつんとのあが真っ先に探しに行って、家に連れ戻したあとみんなで一緒に遊んでじゃぱぱの疲れを癒し嫌なことを楽しいことで塗りつぶした。
そしてうりはじゃぱぱを抜いたメンバー11人で話し合ったことがある。
“この人がフリーで居られる時、すなわち遊べる時に一緒に遊んで仕事のストレスを軽減させよう”、と。
「あーもーっ分かった分かった!遊ぶ遊ぶ!」
「!!ほんと!?」
だからみんなじゃぱぱからの遊びは断ったりしない。どのみちじゃぱぱと遊ぶのは楽しいため断ったりは はなからないけれど。
「つってもさ、遊ぶって何すんの?」
スケッチブックを閉じてじゃぱぱに向き直ったうりはそう問いかけた。
「ん〜…何しよ?」
「決めてねぇのかよっ!!笑」
じゃぱぱの発言にうりは呆れ笑いを浮かべた。そして顎に手を当ててじゃぱぱとできそうな遊びを考えていると、じゃぱぱが口を開いた。
「うりりんってさー、ちっちゃいよね」
「…は?」
突然リーダーにそんなことを言われた。背が低いや小さいなどの言葉はうりにとって地雷だった。
なんせ成人した男が小さいだなんて言われれば腹が立つに決まっている。
「おいどういう意味だよ…?」
うりはじゃぱぱの胸ぐらに掴みかかり怖い笑顔を浮かべながら言った。胸ぐらを掴むと言われれば想像するのは地面から足が離れる光景。だがこの2人、じゃぱぱは179cm、うりは165cmという10cm以上の差。じゃぱぱの足が地面からつかなくなるなんてことは到底ありえず小動物が獣に反抗しているような図にしかなっていなかった。
「ご、ごめんごめんっ!落ち着いてっ!笑」
「あ”ぁ!?落ち着けるわけねぇだろ!?」
小さいながらに反抗してくるうりが可愛らしく思えたじゃぱぱは思わず笑ってしまった。なんとも、じゃぱぱはメンバーに対しての愛がでかい、なので自身より背が低いメンバーが反抗してくるのを見ては可愛らしい愛情が湧き上がってきて仕方がなかった。じゃぱぱよりでかいシヴァにもその感情はある、けれどじゃぱぱより背がでかいためうりのように可愛いとたまらなく思うことは少ない。
「ごめんごめんっ!可愛いって意味だよ!」
「…は??」
じゃぱぱなりにフォローをしたつもりだったがうりには逆効果だったようで、手を離せば今度は げしげしと軽く蹴りを入れてきた。
その姿がより可愛らしさを引き立ててじゃぱぱはうりに思わず可愛いと声を漏らしてしまった。
「ッさっきから可愛い可愛いうるせぇな!?⸝⸝」
「俺は可愛くねーー!!!⸝⸝」
頬を紅潮させ耳も赤く染めたうりは恥ずかしさのあまり声を荒らげてしまった。
普段は静かなサンルームに、今日この時間だけはいつも通りの騒がしさが感じられた。
ことおと
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コメント
3件
愛重 から ほのぼの まで 、 色々 書ける って … もう 凄すぎ ませんか ~ ?! 毎回 感じる んです よね 🥲💕 うりりん が てれてる の ほんと 可愛い …
えまって尊い ほのぼのいいよねっ💕
ぁ〜もうこの回めっちゃ良かった!!😭💕 うりりんがスケッチに集中してる静かな空気から、じゃぱぱに絡まれて一気に騒がしくなるギャップがたまらん…!「ちっちゃい」って地雷ワードに即ブチギレするうりりん、でも反抗してる姿が余計に可愛く見えちゃう構図がもう尊すぎる…🥺✨ リーダーが暇で構って欲しくて来たのも、ちゃんとみんなでフォローしようって話し合ってた背景を知ってると胸がじんわりする…遊ぶのやっぱり断れない流れ、好きです。 次の展開も気になる〜!続き楽しみにしてますね🌸