久しぶりの日記です。
と見せかけて途中から自分語りになっております。失礼します。
今日は美容院に行っていました。髪の色をまばらに抜きまくって染めたので、来週あたりから髪に色の薄い部分が混じり始める予定です。楽しみ。
髪型や服装に決まりがあるようなお仕事ではないので、髪は茶色いし爪はキラキラしているし、ジーパンとサンダルで職場をうろうろしています。
さて、夕食の後なんとなくテレビをつけっぱなしにしていたのですが、23時から某局で放送していたドラマが面白くて見入ってしまいました。
主演は伊藤沙莉さん。好きな俳優さんなのもありなんとなく眺めていたところ、冒頭からぐっと引き込まれて、ずびずび泣きながら最後まで観ました。
「ももさんと7人のパパゲーノ」というタイトルです。パパゲーノというのはモーツァルトのオペラ「魔笛」の登場人物の名前です。「パパゲーノ効果」と呼ばれるものがテーマの作品でした。こちら、私も専門家ではありませんので気になる方は各々調べてみてください。
すごく月並みな言葉ですが、「わかる」な、と思いながら観ていました。
以降、「パパゲーノ」についてなんとなくわかっている前提で自分語りします。ご了承ください。
私は幸せな人間です。それほど貧乏でもない家庭に生まれ、虐待もされず、周囲に愛されて育ってきました。すごく頭が良いわけではありませんが、大学まで出してもらい、今は1人の社会人として働いています。両親のことは好きで尊敬もしていますし、感謝しています。両親がいることがイコール幸せというわけではありませんが(逆も然り)、少なくとも私の場合は私の両親の元で育ったことを幸せだと感じています。
それでも、その感覚はどこかに存在しています。高校に行けなくなって半年くらい引きこもっていたあの時期なのか、受験がうまくいかなくて予備校に通っていたあの時期なのか、サークルの人間関係で苦しんでいたあの時期なのか、それとも常になのかはわかりません。
どれもこれも贅沢なことだと頭では分かっていました。高校に行かせてもらえていたことも、予備校に通わせてもらっていたことも、浪人してまで大学に行かせてもらえたことも、すごく幸せなことで、悩むことすら贅沢だと思っていました。
その感覚を人に話すことはできませんでした。贅沢な悩みだし、自分以上に辛い人なんていくらでもいると分かっている。幸せな人間だということは重々承知していますし、そんなことを人に話したら、「かまってちゃんだ」と面倒くさがられるか本気で心配させてしまうかのどちらかですもんね。
でも、それは「ご飯食べるの面倒だな」くらいのライトさでありながらも、真剣なものとしてそこに存在しているのだよなあ……と、思いながらドラマを観ていました。
いやーーー、キツい。刺さりました。
みんなに「聞いて!」とアピールするのは違うけれど、知ってほしいこともある。知ってほしいけれど、助けてほしいわけではない。かといって否定もしないでほしい。
そんなめんどくささと矛盾と、現世にとどまるヒントの見える素敵なドラマでした。
日記といいつつドラマの感想になってしまいましたね。
おやすみなさい。
コメント
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非表示にされたくないので、なるべく直接的な表現を避けるようにしましたが、普通にできるもんだなと思いました。