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12:00。
待ち合わせの9分前に着いた。
特に前と変わった場所はない気がする。
___あぁ、ここ、羽花とのサボり場所にしてたなぁ。
どこ行っちゃったんだよ、早く戻ってこいや….
色んな思い出が蘇ってしまって涙がこぼれる。
目の前が海だから少し寒いけどそれもいいよねとか、
海と夕日って組み合わさると思ってる以上に綺麗なんだねとか。
羽花がいないのに自分の存在してる意味って一体なんなんだろう。
~~
『 XX高校の_____さん、ですね。』
ボイスチェンジャーをかけた声が後ろから聞こえた。
恐る恐る後ろを振り向いて答えた。
「….は、い….そうですけど、あの~….どなたでしょうか….」
格好は、黒くてフード付きのコートのようなものを羽織っている。
顔はよく見えなくて、身長は165cm~170cmくらい..??
声が変わっていて女性か男性かも分からない。
『 わたくしのことは、“ツキノハ”と呼んでください。』
「は、はぁ….」
『 本題に入りますが、貴方、葉月羽花のことを探しているんですよね。』
「なんで羽花の名前、」-
-「しかも、羽花はもう居ないんじゃないんですか、やめてください、帰りますね…」
『 “葉月羽花は生きている。”』
「……は、?」
羽花が….生きてる?
行方不明になってもう1か月だぞ。
バイトしてるとはいえお金が足りなすぎる。
「そんなわけない。羽花が生きてるのは信じたいですが、もう戻ってこないんです。」-
-「貴方に話すことは無いです。帰りますから。」
『 葉月羽花の居場所、知りたくないのか。』
「…..幼稚なこと言わないでください。空の上ですよ。」
『…..笑 何も分かってない。』-
-『 なぜ彼女が急に居なくなったのか、
なぜ貴方に“ごめんね。”という4文字を残してどこかに行ってしまったのか、
なぜどこにもいないのか。突き止めたら彼女に会えるかもしれないのに。もったいない。』
「羽花はもちろん探したいです。でも貴方が誰なのか知ってからがいいんです。」-
-「自分のことを言わない人を信じたくないです。」
『それは、….. 葉月羽花が見つかったらちゃんと見せるつもりだ。』
「信じていいんですね….?」
『 あぁ。』
ここから、羽花の捜索が始まった。
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ピコンっ
[ 宛:ツキノハ 送:____
今日は学校に行け。なにか起こっても誰にも話すな。放課後昨日の場所に来い。]
くそ…なんでこんな命令口調なんだよ、
….羽花のためか、
~~
「こっち来い」
学校に着いた途端に背後からそんなことを言われた。
着いた場所はトイレの個室。完全に閉じこめられてしまった。
「あのっ、出してください…!!!!!」
すると上から水が降ってくる。ホースから出ているようだ。
何…? いじめ..?
やめてと抵抗しても聞く素振りはなさそうに感じた。
やっと水が止まったと思ったらトイレから出ていく足音が聞こえた。
本当に閉じこめられた。
寒い、冷たい、助けて、
︎┈┈
目が覚めると保健室のベッドに横たわっていた。
「 __!?!? よかった、」
横には安心した顔をしたじゅんたくんが居た。
なんで…じゅんたくんが..???
「どうしたの、」
「 女子トイレから声したから、**先生呼んで、個室開けてもらってん、そしたら__居たんよ…」-
-「 むちゃくちゃ、びちゃびちゃやったけど風邪ひいてない? 」
「ん、大丈夫、ごめんね、」
「風邪ひいてないならええねんけどさ….一安心、… 」
~~
ピコンっ
[ 宛:ツキノハ 送:____ 集まれ。今日の出来事を話してもらう。]
~~
学校でのことが体調に出てきた。
体調悪い。
「学校行って…..早々、トイレにぶち込まれて….水かけられて意識飛んだ….」
『 ふぅん。バレたよな。“中間淳太”に。』
「…..バレたって言うか、助けてくれた…」
『 毎日やるから、覚悟しておきな。』
「いじめ….ですか、」
『脳なし、笑 このHR。』
「わかりました。」
脳なしってよく羽花に言われたなー、
変なこと言ったらすぐ言ってくる。
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“ツキノハ”って人の言うことを聞いてから1ヶ月が経った。
最初の頃に受けた嫌がらせは段々とエスカレートしていった。
週一で学校を休むこともあった。
「今日は….切られました。」
『 ……あぁ。』
「もう….できません、」
『 新しい課題を出す。毎日やること。このノートに毎日の出来事書くんだ。』
「羽花のためになるんですか….、」
『 なっている。葉月羽花に近づいている。』
「…..ならいいんですけど、…笑」
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11⁄23
今日も殴られた。切られた。
ずっと思ってるんだ。誰なんだろうって。怖いなぁ。
11⁄24
じゅんたくんがぎゅーってしてくれた。
嬉しいはずなのに、痣が当たって痛いな。
幸せなはずなのに、苦しいな。
11⁄30
6日間も日記つけてなかった。
今日は途中で倒れちゃった。
保健室には行けなかった。倒れたから殴られちゃった。
12⁄01
じゅんたくんと電話した。! !
でもいじめのことは今日も言えなかった。
優しく包んでくれるような声ずっと聞いてたかったな。
12⁄03
1日日記忘れてたや。
もう殴るところないから早く治せって言われちゃった。
ごめんなさいって言っちゃった。言い返せなかった。
ベージュだった肌の色が青やら黄色やら赤になってるよ。カラフルだね。
12⁄04
ツキノハさん、ほんとにこんなの意味あるのかな。
12⁄05
もう限界だよ。
死にたい。つらい。苦しい。
12⁄08
明日、羽花の誕生日だ。
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『 ノート、ちゃんと日記つけたか。』
「何日か、つけるの忘れちゃう時あって…ごめんなさい。」
『 …..ん。』-
-『 今日は羽花の誕生日だけど。』
「祝いたいです。でも祝えないです。」
『 そうだな。』
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12⁄13
人生に幕を閉じたいです。でも閉じれません。
やり残したことがいっぱいあります。
でも楽になりたいです。
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「 __… 」
「….ぁっ、じゅんたくん。」
「 何このノート。」
「..!!!!!! 返して、!!」
「 いじめられてんの….? 」
「そんなことない、ごめんね、もう帰るから、」
「 俺の家集合な。強制。」
「はい、」
~~
「 見せられる範囲内でいいねんけど、怪我したところ、見せて….? 」
「できない、」
数分間沈黙が続いた。
なんの会話もない。
ただ、お互いが見つめあっている、それだけ。
「 どっかに消えようとか、絶対したらあかんから。」-
-「 ……もう嫌な思い、したないし、させたくないから。( 優抱 」
まるで行動を読まれているかのような言い分。
バレてしまったけど、ペナルティとか出るのかな。
怖いな。殴られたらどうしよう。殺されたらどうしよう。
「今日は…..帰るね。またお邪魔します。」
「 気いつけて帰りや。送っていこか? 」
「大丈夫、ありがと。」
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翌日。
[ ありがとう。]9:42
シュポっ
~~
来た場所は羽花との思い出の場所。
ここで一生を終えるんだ。
もうしんどいから。羽花待っててね。
そしてごめんね。羽花の分も生きられなくて。
『 待って…!!!!!!!!! 』
落ちようとした瞬間、後ろから声がする。
「ツキノハさん。ごめんなさい。羽花のこと突き止められなかったです。まだ早かったみたい。」-
-「またどこかで。」
『___。』
「……?.」
『….死ぬの、早いんじゃないの。羽花、死んでないのに。』
「…..ぇ…?」
『あんたが探してる葉月羽花はここにいるよ。』
「羽花、? ホントなの、」
変装を外したツキノハさんは
葉月羽花、本人だった。
『 さすが、心の友達。日記が私の書いたのとほぼ同じ。』
「本当に羽花なの…?」
『 うん。ごめんね。今まで強く言っちゃって。』-
-『 いじめ、私と同じ手口でやられてる。』
「ちょっ、ちょっと待って.. 羽花、いじめうけてたの、…!?」
『あー、笑 まあ、そんなとこかな。』
驚いた。びっくりした。
まさか羽花がいじめられてたなんて知りもしなかった。
今まで羽花と全く同じ気持ちで生きてきたってことか、
『__と私をいじめてたやつはもうわかってるから安心して。』-
-『これから学校に行く。__は絶対出てこないで。何かあったら危ないから。』
「わか….った…?」
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