◁ATTENTION▷
ー百合
ーR-15くらいの要素
ー急に終わる。技量がなかった。
ーーー
薄暗い部屋を静寂が包む。カーテンのすき間から零れる月光がなんだか眩しく感じてピシャリと閉める。
胸の鼓動がいつもより煩くて、じんわりと汗をかくような感覚がする。さっきお風呂入ったばっかりなんだけどな。
ひたひたとする足音がぴたりと止まる。けど扉が開く様子がなくて、なんだか焦れったく思って開けてみればそこにはお風呂上がりだからか、その……する前だからか、頬を紅く染めてもじもじした様子の豊が立ってた。
「ほら、入ろ?」
「ぁ、うん」
お風呂上がりってやっぱり良いなって思う。
私より一回りくらい小さい背丈だから、私の服を着ると少しぶかっとして、胸元が少しはだけてみえる。
あとやっぱり緊張してるんだよね。耳元まで紅くなってて、返事もどこかぎこちなくって、初々しい豊が愛おしい。
「とよ、」
名前を呼びかけて頬に優しく触れる。ふわりとした髪とすべすべな肌が気持ちよくて頬を撫でる手が止まらない。でも、ずっと触っていたい気持ちをなんとか止めて唇に触れるだけのキスを落とす。
嬉しいのかにこりと笑って手をするりと私の手まで伸ばしてきた。それに応じるようにぎゅ、と握り返す。
「…良い?」
「うん、だいじょぶ」
お互いに手を握りながら舌を絡め合うキスを。くちゅと響く水音がなんだかちょっと恥ずかしいけど心地よい。
今日に限って風はなく、心臓の音をかき消してくれないのはなんでだろう。
コメント
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ふへぇ…健康によい…(?) 表現の仕方?っていうのかな…表現がものすごい好きです!!!!((((