テラーノベル
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『ねえ、高橋と原田くんはどうするの?』
『あたしは行く。で?!原田、どうすんの?』
町井は高橋と原田に質問する。高橋は、ぼーっとしている原田の頬を引っ張る。
グニッ
『痛っ、ごめん、どうした?』
『あんた、話聞いてた?!』(思い切り原田を揺らす)
『わうわうあっ!高橋!やめて笑!』
『まあまあ…高橋、』
『原田、具合でも悪い?』
『え、そう見える?』
『汗拭きなさいよ。だから風邪引くのよ。』
『ごめん』
……そういえば、最近夏風邪っぽくて。のどが痛い。だめだな。自分……。体調もまともに管理できない。 その後、原田は夏の暑さで熱くなった首をネッククーラーで冷やす。
冷凍庫で20日 冷やしたというのに、もう生ぬるくなって気持ち悪かった。原田は外の水道でネッククーラーを冷やす。そうすると、また冷たさが戻った。はぁ。とため息をひとつ。そうすると誰かの足音が聞こえた。
『原田くん?』
『町井!』
『何してるの?』
『これ、あげる。』
『えっ?!いいの?ありがと、大事に使うね!』
町井は少し顔を赤くする。
『あ。そういう反応されるとは思わなかっt…』
『え?!原田くん?!救急車!!うーっ!だめだ!私の力では…。どうしよう!誰か!!』
『町井先輩?』
そこで羽鳥がやってきた。羽鳥も大分汗をかいていて、ネッククーラーをつけていた。
羽鳥は状況を理解したのか原田によって言った。
『原田さん、聞こえます?』
『…』
『だめです、意識ありません、町井センパイ、原田さんは俺が保健室まで運んで行きます。』
『あ、私もついていくね!』
『本当すか?あざす!』
優しい記憶。優しい夢心地。
『町井さんごめん、窓空けてくれる?』
『ごめん、暑かった?』
___優しい。このふわふわした感じはなんだろう。
『練習頑張ろうね』
『原田くんならできるよ。』
___この記憶も、思い出も、ふわふわした感じもいつか忘れてしまうんだなあ。
『意識、戻りました?』
『まだ。戻る感じしないかも。』
ポロ
___泣いてる。よっぽど辛いんだ。
原田の頬を透明の涙が伝う。だが、辛そうではないような顔色だ。
『私の気持ち。分かる?』
返答がないのは当たり前だ。まだまだ意識がない。
『ぐっすり寝てね。』
『っ……まちい?』
原田はうっすら目をあけた。
『良かった…っ。急に倒れたから。』
“You are the one I like.“(君が僕の好きな人だよ。)
『えっ?今、なんて言ったの?』
原田はまた寝てしまった。
原田の英語の意味はまだ、町井にはわからない。
END.
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