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??「ねぇ。そこの君。何してるの?」
日陰「あっ、すみません」
??「別に。でどうした?なんか良くないことでもあるの?」
日陰「ほんとに大丈夫です。ありがとございます。では」
??「まってよ。」
腕を掴まれた。誰か知らない人と話す。人と会話するのは正直苦手だ。何話せばいいかわからないんだ。早く終わらせたい。
??「君…結構可愛い顔してるね。名前なんて言うの?遊ぼうよ」
日陰「やめて下さい。離して下さい。遊びません。」
??「真面目だね。でも社会じゃ真面目は逆に短所になる。真面目がいいのは高校生までだよ」
??「俺ぐらいの性格の方が生きやすいんだ。ね?勉強会だ。」
日陰「ほんとにッ…離して」
??「めんどくさいなぁ。そう言う子には」
まただ。今日で何回目?唇と唇が触れ合う。気持ち悪い。嫌悪感と罪悪感がせめぎ合っている。助けて欲しい。でも声は出せない。
??「どう?トロトロになった?よかったら家に上がらせて頂いたりとか…」
日陰「…無理です。」
??「あれ?なんで?なんで、そんな冷たいの?酷いよ」
日陰「酷いのはどっちだよ。無理やりやってきて。気持ち悪い。」
??「今なんつった?」
??「気持ち悪い?ふざっっけんな!!なんでだよ!どうして?」
肩を掴まれる。痛い。骨を折りそうだ。なんでそんな近くで喋るの?耳が痛い。今にでも食べられそうだ。心も意思も。何もかも。