テラーノベル
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普通の小説です。
ひっそり家で書き続けていたのを連載します。
下手かもですがご了承下さい。
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ー高校一年生夏ー
先生が言う
「今日から急遽転校生が来た。入ってくれ」
ドアがガラリと開く。入ってきたのは白梅 魁斗。入ってきた時に空気が変わった、なぜなら魁斗がイケメンだったから。黒髪で茶色の目。優しい表情。スタイル。全てが完璧の人間だった。
「こんにちは。耀東高校から転校してきました白梅 魁斗と申します。皆様と仲良くしたいです。よろしくお願いいたします。」
声もいいし、言葉遣いもいい。耀東高校は都内のとても良い学校だ。きっとさぞかし育ちがいいのだろう。
「お前めっちゃイケメンだな!友達になれ!なんか良い!」
クラスで最初には言葉を発したのは銀星 宇宙。元気で赤髪、少し不良っぽい子だが根は優しそうだ。
「いきなりお前とか失礼だなおい」
それにツッコミを入れたのは雪上 冬夜。肌が白くて凛としてる目。物静かそうだが意外とツッコミのキレがいい。2人は相性がいいようだ。
これからの高校生活はどうなるのだろう。魁斗は楽しみになった。
ー高校二年生春ー
学校に馴染んだ魁斗は仲良しな2人、宇宙、冬夜とあたりまえのように楽しい高校生活を送っている。
一緒に登校して、一緒にお昼ご飯を食べて、一緒に遊んで一緒に下校。当たり前のように。でも、最近はあまり一緒に帰れてない。登校は出来ても会話が続かない。お昼は2人とも苦笑いしながら断っていく。
どうしてだろうか。今年に入ってからだんだんと避けられていっている気がしている、もしかしたら去年からじわじわと離れていたのかもしれないが…。それだけでなく、クラスでも人気だったのに、最近はどうも孤立している。
今日も1人の放課後。魁斗は黙って1人で教室を出る。足取りが重い。頭の中でなんで嫌われたのかがわからず、ずっと記憶がぐるぐる回ってる。もうすぐ資料室の前を通る。そう言えば此処の学校の資料室、新しく倉庫が出来てから使われてないらしい。そんな資料室の前を通る時、なんだかいい香りがする。アールグレイの時もあればフローラルやラベンダー、柑橘系の香りがする時もある。過去に2人に聞いてみたことがある。
高校一年生の春休み前。魁斗は資料室を通りかかる時、2人に聞いてみた。
「此処、なんか良い香りする気がしない?」
2人は顔を合わせる。そう言えばこの辺から魁斗が話すたびにぎこちない空気が流れてた気がする。そして答える。
「そう?俺は感じないなー」
「俺も、感じないな。魁斗自身が良い香りなのでは?」
「あー確かに!それありそう!」
あの時は褒め言葉に聞こえてたからぎこちない空気に気づいていなかったし、資料室も気にならなくなった。
魁斗は資料室が再び気になり始めた。どうして香りがするのか。ただただ香りの正体を知りたかった。だが、鍵がかかっているから開かない。
でも気になる。迷っているうちに、いつのまにか手がドアノブに伸びていた。鍵がかかっているから開かない。どうせ開かないけど、気になった。
ガチャ
ドアノブを握って回す。
「は…?」
開いた。鍵がかかってて開くはずのない資料室の扉が開いた。けど、ただの資料室。使われていないから埃をかぶった段ボールばかり。入った瞬間、少しだけあの良い香りが強くなった。だがその肝心な香りの正体はパッと見た感じ見当たらない。少し見回してみた。すると、奥の方の隅、埃まみれの段ボールの間、何か光るものが見えた。
魁斗は奥の方に入る。扉が閉まった。無理もない。此処の資料室は古いのだから。屈んで光ったものを拾う。
「鍵…?」
鍵だった。ホテルキー。『1205』という数字、おそらく部屋番号だろう。それが書かれているルームキーホルダーは、透明で繊細なガラス細工のようで綺麗だ。そして不思議だった。この鍵だけ埃をかぶっていない。何より、この鍵からあの香りがする。この資料室は魁斗が転校するずっと前から使われなくなったらしいし、それ以降に入ってこの鍵を落とすとはは思えない。そもそも、ホテルキーを学校に持ってきている方がおかしい。ホテルキーは特徴的だし、特定も簡単そうだ。家に持ち帰って調べてみることにした。わかったらホテルに連絡しよう。ポケットに鍵を入れた。
「帰ろ」
資料室を出て急いで走って帰る。なるべく早くホテルに連絡したいからはやく家に帰って調べなきゃと思っているのだろう。校門を出て走る。急いで家に。急いで調べなきゃ。急いで連絡しなきゃ。急いで…
キーーーッ!
甲高いブレー音が鳴った。
コメント
1件
うわ、第1話から引き込まれました…!魁斗くんの「なんで?」って困惑がひしひし伝わってきて、切なかったです。そして資料室の鍵と香りの謎、気になりすぎます。最後のブレーキ音で終わるのもドキドキしました。続きがすごく読みたいです!