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夜の都心。
神城 蓮は、単独で裏ゼロの情報網を追っていた。
「……奴らの影は、ここにもある」
街の明かりに紛れて監視カメラや無人ドローンが無言に飛び交い、都市全体が見えざる敵の手中にあることを示していた。
路地の奥、怪しい動きを察知した神城は息を潜める。
「……ここだ」
黒衣の工作員が電波装置を操作している。神城は静かに距離を詰め、暗闇に溶け込む。
その瞬間、工作員が振り向き、低い声で言った。
「……君が特命捜査官か。面白い、ここまで来るとは」
神城は一歩も引かず、目を鋭く光らせる。
「裏ゼロの計画を止める。お前たちの存在を、暴く」
工作員は不敵な笑みを浮かべる。
「お前はまだ気づいていない。裏ゼロは警察内部だけじゃない……国家のあらゆる権力に巣食っている」
その言葉に、神城の胸に寒気が走る。
(……やはり、表の秩序は幻想だったか)
背後で氷室 悠真からの連絡が入る。
「神城、装置の信号源を解析した。これが、都市全体を操作している中枢だ」
神城は頷き、工作員を一瞬で制圧する。
「……これが、見えざる敵の輪郭だ」
手に入れた情報をもとに、神城は次の行動を決意する。
(裏ゼロの正体を暴き、都市を守る……そして仲間の信頼を取り戻す)
東京の夜は依然として静かではない。
だが、神城 蓮の瞳には、決意と覚悟が揺るぎなく宿っていた。
見えざる敵との戦いは、今まさに本格化する――ゼロディヴィジョン再結成への序章でもあるのだ。