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「……!敦くん!」
「太宰さん!!また会えて本当によかったです……。」
敦くんはぐずぐず泣きながらそう言った。
その発言に少し疑問を持った。
もしや彼は、私が必ず帰ってくると信じて待っていたのではないか。
「全く、人騒がせな奴だなぁ。社員落ち着かせるの大変だったんだからね?」
そうため息を吐いて呆れるのは乱歩さん。
「流石に僕が言っても『太宰は生き返る』なんて話信じないに決まってる!」
「はは、私もその話は流石に信じるのは難しいですね。」
「また生き返って自殺しにきたの?自殺愛好家さん。」
「もう自殺はしませんよ。」
「ふぅん、やっと生きることに関心を持ったか。」
私は生きる。逆に考えれば、どうせいつか死ぬなら今を生きられる時間はほんの少ししかない。
結局は死後の世界はあの花畑だ。
一度死んだ友人が一生懸命植えた、あの花々を思い出す。
美しい、でも儚さを纏うその花々は、架空だった。
死の世界は実際に存在しているのか、
はたまた架空なのか、
その答えは神でさえ分からない。
全て嘘なのかもしれない。
この世の中には、何か裏がある。そんな気がする。
「太宰さん。あなたは光なんですよ。
今は、ただ光の道を歩めばいいのです。
過去がどうであれ、あなたは探偵社の大事な社員に変わりはないのですから。」
「敦くんは……またひとまわり成長したねぇ……。」
「いいえ、太宰さんが縮んでしまったのでしょう?」
「あぁそうだね。18歳になってしまった。この右目の包帯も、もう必要ない。」
気づいてしまったのだ。闇ばかりが目立つ理由、それは、
『光が目立っているからだ。』
「さぁ、敦くん。乱歩さん。帰りましょう。」
私たちが生きるべき、武装探偵社へ。
光が目立つから、闇も目立ってしまう。
なんだ。闇が目立つことは悪いことではなかったのだ。
生きる意味は、すぐそこにあったのだ。
最初の自殺は入水であった。太宰治にはその記憶は残されていない。
【文豪ストレイドッグス】
それは、呪われた転生の異能だ。