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「では、またな」
「ちょっと、透子(とおこ)!?」
透子は、人波にまじって改札の向こう側へ行ってしまう。
「空太(くうた)くん」
弥奈(やな)は、透子がいた位置にやってくる。
「どうしてここに?」
「透子ちゃんに呼ばれて」
「えっ? じゃあ、透子は最初から」
「さすが透子ちゃんだよね!」
えっへん、と胸を張る弥奈。
「弥奈が自慢することでもないでしょ」
「いいの。それじゃあ行こ」
「行くって?」
「ふたりきりになれる場所♪」
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第98話 心の奥
弥奈の家の近くにある公園までやってきた。
電車と徒歩での移動中は、他愛ない話。
それこそ、恋人だったときと変わらない。
別れ話は夢だったように。
「どうして私たち一緒にいるんだろうね」
公園に入ってベンチに座ると、弥奈が言った。
「それ言っちゃう?」 ****************************
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