TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

君の目が明日を語る。

一覧ページ

「君の目が明日を語る。」のメインビジュアル

君の目が明日を語る。

7 - 予感は当たる彼女と僕の不思議な夢

♥

37

2025年06月07日

シェアするシェアする
報告する

「何?話って…」

彼女は不思議そうに首を傾げながら僕を見つめる。

「…あのさ」

彼女はじっと僕を見つめて言葉の続きを待っている。僕はふぅーっと深く息を吐いてから彼女の目を見る。

「なんで…雨降るってわかったの?」

彼女は驚いたように目を大きく開いてから狂ったように笑った。

「あははっ!真剣な顔して何言われるかと思った!」

彼女は何度も思い出してあははっと可笑しそうに笑った。

「なんで笑うんだよ。どこのアプリ見ても雨だなんて書いてなかった!」

僕はつい興奮して声を荒らげてしまった。彼女は少し躊躇してから微笑みながら言った。

「私の予感は当たるの。」

自慢げにふふんと鼻を鳴らしながら言うが、僕には訳が分からなかった。

「は、はぁ、?」

とりあえず、もう聞かないことにしよう。

「それじゃあ、また。」

僕は疲労のため息をついて彼女の、星乃明花の病室を出た。




自分の病室の扉をガラガラっと開け、車椅子から身を離し、ベットにドサッと寝転ぶ。


(予感は当たる…か。)

僕の予感も当ててくれればいいのに。そう思いながら僕は目を閉じる。



なんだ…なんだなんだ…この真っ暗な空間は…ただ、何も無い。真っ暗な道が続いている。

(これは…どこなんだ?)

誰か答えてくれ。教えてくれ。真っ暗なところは怖い。



(あれ、なんか光が…)

僕はその光に向かって走り出した。



「明…守くん」

僕はその声にばっと後ろを振り向く。その声は彼女に似ていたから。


「え…星乃さん…?」

血まみれになっている彼女の肩をそっと抱く。辺りを見回すと、ここは信号交差点のようだ。

(もしかして彼女は轢かれたのか…?)


「さようなら…明守蒼太…くん」

「星乃さんっ!!」


そして僕は、夢から覚めた。

この作品はいかがでしたか?

37

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚