テラーノベル
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春高予選。
強豪相手に、苦しい試合が続く。
何度も崩され、何度も拾い、何度も繋ぐ。
それでも、最後の一本が決まらない。
相手の鋭いスパイクが、コートの端へ突き刺さる――
その瞬間、夜久先輩が飛んだ。
床に叩きつけられるような勢いで、ボールを上げる。
「繋げ!!」
その声に、全員が動いた。
ラリーは続き、最後はエースの一撃。
試合終了のホイッスル。
勝利。
歓声の中、先輩は静かに膝をついていた。
「夜久先輩!」
駆け寄ると、笑っていた。
「だから言ったろ。落とさねぇって」
涙が止まらなかった。
「……なんでお前が泣くんだよ」
「だって、かっこよすぎます」
「……バカ」
そう言いながら、そっと頭に触れる手。
その瞬間、全部が確信に変わった。
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