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俺がそのへんの石を三個拾ってジャグリングしていると洞窟の天井から何か降ってきた。


「うおっ! な、なんだ! なんだ!!」


「あー、やばい。これはやばい。全然動けねえ。おーい、誰かー。俺を引っこ抜いてくれー」


「分かった。ちょっと待ってろ」


「ナオトさん! よく見てください! この魚の鱗《うろこ》、ものすごくギザギザしてますよ!!」


「そんなことは分かってる。でも、俺は困ってるやつを何がなんでも助けたいって思っちゃう性格《たち》なんだよ」


「そ、それは……知ってますけど」


「チエミ、頼む。俺にやらせてくれ」


「……分かりました。好きにしてください」


「ありがとう。よし、じゃあ、やるか!!」


うわあ、予想以上にギザギザしてるなー。でも、大丈夫。俺の体はもうほぼ人間じゃないから。


「今から引っこ抜くぞ! 準備はいいか?」


「ああ、いつでもいいぞ」


「よし! じゃあ、行くぞ!!」


俺は両手からたくさん出ている赤い液体を無視しながらそいつを地面から引っこ抜いた。


「よし! 抜けたー! うわあ、すげえ。両手真っ赤だー」


「ありがとう、兄ちゃん。俺の名前はタチウオパール。これからよろしくな!」


「ん? ああ、よろしく」


俺がそう言うと両手から出ている真っ赤な液体は俺の体内に戻った。なんか日に日に人間ではない何かになっていくなー、俺。うーん、まあ、いいか。

ダンボール箱の中に入っていた〇〇とその同類たちと共に異世界を旅することになった件 〜ダン件〜

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