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目を強く瞑り、胸をはい回るような感覚を押さえつけ、不安に揺れる瞳を見つめる。
「このメモは、どこに、、」
「キッチンにまとめてあった、ごみ袋の中に」
冷蔵庫に貼られた市で配られたごみ捨てカレンダーを遠目に見た。
「昨日、だと思う」
「え?」
沙織は瞬きをし、ぽかんとした表情を悠真に向ける。
「カーテンが開いてた。日中だろう。部屋は荒らされていない。鍵も閉まってた。自分で閉めた可能性が高い。PCの検索や写真のアップから見て、昨日、もしくは今朝。、、でも、今朝の可能性は低い。ごみ袋がキッチンにあったんだろう?、、今日がごみの日だから、、」
ほぼ確信した面持ちで沙織を見返す。
「自分で鍵を?」
「、、ドアを開けた先に怪しい奴がいたら、大声をあげるか、部屋の中に戻って逃げないか?」
「、、そうだよね。追いかけて入ってきたら、部屋が綺麗なのはおかしい。鍵閉めに成功してたとしたら、誰かに助けを求めるはず」
ああ。と頷き。
再度考える。
鍵を閉めたのは、本人、もしくは《O》だろう。
なぜ、家を出た?
スマホも持たず部屋を出ることなんてあるか?
大きな声や大きい物音がしたら近所の人は気づくだろう。
警察の巡回があるほどだし、周りも敏感になっているはず。
メモはいつから?
詩苑が見て、ごみに捨てたのは間違いない。
、、じゃあ。
最後のメモはいつ入れられた?
最後のメモだけ、《O》の文字がなかった。
別人?、、いや、怪しい文章メモがあるし、字体も一緒に見える。
詩苑が自分で出ていった?
なぜ?
いや、、それは低いか。
少なからず、大津に家に帰りたくないと匂わせていた。
女の子達の飲み会も参加予定だった。
、、分からない。
ふと、隣に立つ沙織を見ると、沙織もなにやら考えているようだった。
視線が交わる。
「、、大月さん、自分で出て行ったとして、本意じゃなかったんじゃないかな」
「本意じゃない?」
「ストーカーされていたのは間違いないと思う。でも、誰にも話してない。なのに、スマホも財布も持たず出ていくってことは」
「、、突発的な何かがあった」
頷く。
「、、財布、あったの」
「引き出しにあったよ。中身もしっかり」
ほぼ同時に玄関に目を向ける。
靴は玄関になかった。
玄関に行き、下駄箱を開ける。
仕事で使っている黒のパンプス。見覚えのあるサンダル。白のコンバース。下駄。ショートブーツとロングブーツ。
多いのか少ないのか、男の自分には分からない。
無くなっているものがあったとしても、分からない。
「、、ピンクのクロックスがない」
後ろをついてきていた沙織を見て、視線で問う。
「、、夢ちゃん、風ちゃん達とお揃いで買ったって聞いてたから」
「持ち物や靴からして、遠くに行く予定はなかった、、」
「そうね、おそらく」
2人でリビングへ戻る。
向かい合ったまま思案する。
次に起こすべき行動は。
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コメント
1件
うおおお第一章から引き続きめっちゃ気になる展開!!!😭💕 悠真くんと沙織さんが現場検証しながら「本意じゃなかったんじゃないかな」って推理組んでくところ、地味に2人の距離も縮まってるの感じてキュンときた…🙈💞 んで沙織さんの「ピンクのクロックスがない」って小さな違和感がめっちゃ効いてる。親友だからこそ気づく細かい日常の欠落だよね、、、ラストの選択「次に起こすべき行動は」で切る構成も上手すぎて続き気になりすぎる!!次の更新いつ?って感じです✍️🔥 (ただ一人でジタバタしてるのを隣で見守る沙織さんの優しさと冷静さのバランス好き)