世は夏休み。我らは任務に追われる日々。でも今日は、
「ヒロー!ゼロー!」
「「セリ!」」
待ちに待った3人で旅行だ。行先はusj。
「元気だったか?」
「もち!今日めっちゃ楽しみだった」
「俺もうずうずしてたよ!」
「セリの所の制服、可愛いな」
「ふふ、ありがと。2人もかっこいいよ」
「「ありがとう」」
そう。今日は制服ユニバ。
「スカート短くないか?折ってるのか?」
「確かに短いね」
「2人揃ってお父さんか。折ってないよ。うちの学校、好きなように制服カスタム出来るの」
「へえ。珍しいな」
「ね」
「じゃ、行こ!」
それからいっぱいはしゃいだ。乗りまくったし食べまくった。
「あー、楽しかった」
これで五徹は余裕だな。
「あ、俺、おじさんとおばさんへのお土産見てってもいい?」
「私も友達に買って行きたいからお土産見たーい」
「「友達?!」」
「え、何」
「友達が出来たのか?」
「うん。てか、2人以外も友達私居たじゃん。まるでぼっちみたいな言い方。まあ、心の底から友って言えたのは2人だけだったけど…」
「男か?」
「男と女」
「友達なんだよな?」
「?、うん」
「そ、そうか」
「でも、今までの友達より親しそうだよね」
「まあ、今までの友達よりは親しいかな。同級生、私含めて4人しか居ないし、死線を共にくぐりぬけてきた仲間だし」
「「少なっ」」
「でしょ?」
「今日空けるために任務肩代わりしてもらったし」
「任務?」
「んー、実習のことだよ」
「実習が多いんだな。高専って」
「うちが珍しいだけだよ。さ、買いに行こ」
「「応」」
「今日は楽しかった。ありがとう」
「俺も楽しかったよ」
「俺も。また遊ぼうな」
「うん。じゃあね」
こうして先に私は電車を降りた。
寮の自室にて。
「あー、楽しかった」
傑にお土産持っていかなきゃ。任務から帰ってきてるかな。
傑の部屋へ向かいノックをする。
「はい」
「やっほ」
「芹那か」
「今日は任務肩代わりしてくれてありがとう。これ、お土産」
「ああ、ありがとう。所で約束、忘れてないよね?」
「もち。お礼にお出かけでしょ?」
そう、任務の肩代わりのお礼に一緒に出かけることになっている。
「お出かけじゃない、デートだよ」
「変わらないよ」
「私にとっては変わるんだ」
「ふーん?」
「部屋寄ってくかい?」
「今日は疲れてるからいいかな」
「そうか」
「うん。じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
その後、硝子にもお土産を渡してその日は寝た。
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