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この小説は、実在する実況者様たちの名前をお借りした二次創作となっております。
御本人たちとはなんの関係もございません。
腐向けではありません。
nmmnを取り扱っております。
それでは、どうぞ_______________
ジリリリリリリリリリリリr…カチッ
「寝坊した!」
夜に映画漬けになった当然の結果。一生縁の無い青春ラブコメディを三本立て続けに観たのだ。
普通なら親が止める?それか起こしてくれる?
それは親と暮らしている普通の高校生のハナシだ。いや僕も平凡であることには変わりないが、ここは寮制の高校。寮母なんていない時点でおかしな学校でしょ?その上変人が多い。昨日からルームメイトは全員何かの大会へ行ってしまった。部員数が少ないテニス部の僕はぼっちだ。何か?
今日が普通の授業がある日ならこんなにバタバタと忙しくしていない。もっと潔く二度寝をかまして昼から登校するだろう。
あるのはテニス部の朝練(強制)。
今だって普段なら寝てる時間だけど、大会を近くに控えているのに朝練に遅刻だなんて顧問に怒られてしまう。
トトトトトトドドドガチャッ
「ぴくとおはよう急いで!」
ほら来た!
「マッ待ってください」
「俺も朝練は嫌だけどね~?」
誰もそんなこと聞いてない!
多少の苛立ちすら急かす音色に包み込まれながら、カバンを掴んで先輩と駆け出した。
「間に合ったァ」
「ハー、ハァッ、先輩速すぎるってッ……」
「えー眠気覚めたでしょ?」
「もうとっくに…」
憎たらしい高身長で息切れしている見下ろすのは、三年生のらっだぁ先輩だ。僕とダブルスを組んでいる。もう冬だというのに半袖半パンの体操服。
「ああ”~寒ッ」
「長袖にしないからでしょ」
「ぴくとのは袖ぶかぶかじゃん」
「何か言いました?」
おー怖い、なんておちゃらける先輩を横目に準備運動をする。
もう顧問が来る時間だろうか。
「ウワ負けた!」
「これが先輩の実力よ」
「次は昼食賭けるってことで」
「ン、いいよ」
「アア”ーーーーーーーー!!!」
「よっしゃ勝ったあ!」
「いけたと思ったのになあ」
「約束通り昼飯奢ってください」
「マァ約束だから破らんけどさ」
ダブルスというのに、顧問が僕たちに対戦させた。顧問曰く、「こっちの方がお前らは伸びる」
と。よくわからない。途中で賭けをして昼食を奢ってもらうことが決定した。最近ゲームにお金をつぎ込んだばかりの先輩には申し訳ないが、勝負なので仕方ない。
しかし昼食の前に朝食だ。そのため今は食堂にいる。朝早くのこの場所は食器がたてる小さな音すら際立つほど静寂に満ちている。
ふるいけやかわずとびこむ水の音
頭にふと浮かんだのはずっと前に聞いた俳句。作者は忘れてしまった。あれ、誰だっけ。
「あらっでぃや~ん!ぴくとさんも!おはよー」
「げ」
「何なん『げ』って」
「朝練ですか?」
「そうなんだよNakamu」
「うちのシャオさんがすみません」
「はるてぃーは?」
「あーアイツは寝坊や」
野球部が来たことで随分と賑やかになった。いつも通りシャオロンさんが先輩にダル絡みしているのを横目に、メロンパンを頬張る。
「ねえちょっと助けてぴくと?」
「嫌です」
「ぴくとさんなんか美味しそうやな。何それ」
「新商品のメロンパン」
「食べきれる自信ないんやけど」
「そんな少食でエネルギーよく持つよね」
この細いと言えば失礼かもしれない体から、あんな洗礼された素振りを何百とすることができるんだろう。体力が少ない僕からしたら羨ましい限りだ。
「はい、牛乳」
「急に何ですか先輩」
「ぴくとの身長伸ばすため」
それはチビだということか。否定できないことが悔しくて堪らない。まだ成長期が来てないだけと信じたいが、とっくに中学生は卒業している。
とりあえず机の下の無駄に長い脚を蹴った。
どうもみなさん、夜魔です。
まーた新シリーズだよ。ちゃんと他の奴らも執筆しますので、安心してください。
浮島となった夜魔一号でぴくとさんの転生物語を書いていたので、そこから『人狼リーグの高校生ぴくとさんたち書きたい!』と思い立ち今に至っております。
ぴくとさんの長編小説なら一号のフォロワーさんたちも気づいてくれるかもしれないな。
それでは次の作品でお会いしましょう。