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恋 の 戦 。

72 - オッサン

♥

142

2024年03月12日

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72




こういう時、ちゃんと挨拶しなきゃダメだよねって思って立ち上がって


『姫野〇〇です』


って挨拶する。




「うわー。可愛い」

「もう、渡辺には勿体ないわ」

「渡辺って高校教師だろ?まさか生徒とか!」




みんなが笑いあっている。




生徒⋯その言葉に胸がズキっと痛む。




「現役じゃねぇーよ。元 生徒な」


別に隠す訳じゃない、って言った先生に少しホットした。


でも、




「え、それって法的に大丈夫なの?」

「現実にあんだ。そんな展開」




そんなの、予想してなきゃダメだったのに直接言われるとやっぱり悲しい。




「期待に添えてなくて悪ぃけど、〇〇はもう22なの。全然大丈夫だから」

って先生は平気に笑う。



そしたら彼らも「そっか」って笑う。




「なぁ、渡辺!1杯だけ乾杯しない?」

「あぁ、オレ車なのよ。」




申し訳なさそうに先生は手を合わせる。




「彼女に運転して貰えば?」

「あー。俺も飲み行く時は嫁に任せてるわ」

「うちは嫁も飲みたがりだからジャンケンだな」




当然だ ってほどに︎笑いあって会話する中、先生は頭をポリポリしながら「悪ぃな」って謝る。




「あ、そっか⋯若いもんな彼女。」






そんな言葉の中には「免許ないんだ」って意味が含まれてる。


別に若くたって免許もってる人はいるし…何で私取らなかったんだろう。⋯悔しい





「ってか。ほんと可愛げだよな。純粋そうで」

「うちも結婚したばっかは可愛かったのに」

「年齢と共に老けんのよ。女は」





って彼らは話す。





「可愛い」って言われたのは素直に嬉しかった


けど


きっとこの「可愛い」は違う意味での可愛い。




全然、嬉しくなくて。

上手く笑えなかった。






「あ、彼女困った顔しちゃった。」

「ゴメンねぇ。オッサン達に囲まれて。」

「オッサン、若いこと話すなんてないから浮かれちゃう!」





アッハッハッハッハッって笑うあの人たちに恨みなんてないけど。



『いえ⋯』って笑ったつもりなのに笑えない





残ってた烏龍茶を飲むと、溜息が出てしまった。





「ちょっと。人の彼女に気安く喋りかけないでくれる?」




先生が、彼らに薄く笑いながら言う。




もう、感情がめちゃくちゃで泣きそう

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