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ある猛暑の夏の日

そこら辺に生えている木々や草花から虫の声がけたたましく鳴る。

『暑いねぇ。曽良くん一寸彼処の茶屋で休まない?』

松尾は、河合に投げ掛ける。

『そうですね。』

河合はそうするとそそくさと茶屋に向かい、松尾はその後を追い掛けた。

茶屋の店主に中に通され、お団子と冷えた粗茶を頼む。

『ねね、曽良くん茶屋出たらさ、今日は旅を休んでさ近くにある、川に行こうよ!』

松尾は脚をバタバタさせながら言う。

『そうですね。いいかもしれません』

河合は素っ気なく答える。

その横で松尾は怪訝そうな顔をすると、河合が気づ付いたのか河合は松尾の首にチョップをしようとして留まる。

松尾の首には髪に隠れあまり目立たないが昨晩つけた吸気痕がちらと見え何処と無く河合は気まずくなる。

『ん?どうしたの曽良くん?』

松尾は届いたお団子を頬張りながら河合を見つめる。

『なんでもないです』

河合は何でも無い振りをして、粗茶を飲む。

『ねぇ、曽良くん』

また松尾が構ってくる。

『もう、なんですか芭蕉さん』

河合は溜息をつきながら松尾を方を見る。

『それ私の粗茶だよ?』

松尾が不思議そうに見る。

すると河合が口から粗茶を吹き出す。

『すみません。』

と河合が吹きかけた粗茶が松尾に掛かり河合は自分の懐から手拭いを出し松尾を拭く。

『大丈夫だよ曽良くん。丁度お団子食べ終わったし今日泊まる所行こっか。』

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