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『弔くん!痛いっ……離して!』
「無理に決まってるでしょ」
弔くんは私の腕を頭の上で固定する。
「凛は俺のものなのに、凛は他の人がいいんだ……?」
『そんな事言ってなッ……!ンっ』
最後まで言えず
口を塞がれる。
激しいキス____
チュ……
クチュッ……
『ッはぁ……んッ』
息切れすら許してくれない。
チュ……
チュッ……クチュ……
息ができない!
死んじゃう!
弔くんの背中をトントンと叩く。
と
「なに」
と唇が触れながら言う。
『ッはぁ……はぁッ……息ができないよ』
やっとの事吸えた空気。
まだ息切れが治まらない。
弔くんは私をじーっと見る。
そして____
フ……と笑い
『そんなの知らない』
とだけ言い、
私のおでこにキスをした____
『なっ///』
「凛、照れてる?」
『照れてなんかッ///』
「顔、真っ赤」
私の頬を触る。
そして____
「俺の事、好き……?」
そう、
なんだか____
悲しそうな顔で言う。
「ねぇ、凛……答えて」
まだ会って何日もない、
まだあなたの事を全然知らない、
いきなりやっと会えたとか言って
俺のものとか言って
キスまでして____
なんて自分勝手なんだろう
それなのに________
なんでこんなに____
『私も……好きだよ』
あなたに応えたくなるんだろう____
私がそう、応えると
私をギュッと抱きしめ
「よかった…………」
と強く抱きしめる。
「他のやつの事かっこいいなんて言わないで……」
『もう言わない、ごめんね……』
「どこにも行かないで……」
『どこにも行かないよ……』
「ずっと俺だけのものでいて……」
『うん……私は弔くんのものだよ』
「ん……」
弔くんはそのまましばらく、私を離さなかった。
キスの間固定されていた腕には弔くんの
手の跡がくっきり残っていた。