ばるつ

何度も捨てられるけど、恋してしまって、同じように捨てられる。みたいなの良くないですか？ということで書きます。

ちゅうい！

不穏

D▽要素あり

バッドエンド

ばるつだよ

このさき伏字なし

なんでもいい人だけ

nmmn

🌞「」

☯『』

🎻🛵［］

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晴視点

何度目だろうか。好きになっては捨てられて。

使い物にならないと認識されれば振られて。

何度も繰り返してきた。

もう、人は好きにならない、と決めた。

でも次から次へと、僕は人を好きになってしまう。

先程捨てられ、人通りの少ない路地裏で蹲りながら考えていた。

何もしていないのに。

えっちだって、楽しんで貰えるように色々考えた。

甘えたり、構ってあげたり。何一つ気に触れることはしていないと思ったのに。

『おにーさん？だいじょぶそ？』

「ぁ、ごめんなさい、こんな所で、」

綺麗な人。容姿、声、瞳、髪、服装。全てが綺麗だと思った。

きっとこんな優しそうな人と付き合えば、捨てられないかな。

～～〜～～～〜～～～～〜～〜〜〜〜〜〜

『晴〜？お金ちょーだい？』

「でも…」

『彼氏の言うこと聞けないの〜？』

「でも、最近金欠で…」

『…そっか。聞けないんだ。いいよ、要らない。』

『今までありがと、じゃあね、』

いきなりと出来事すぎて分からなかった。

いつも通り、金を強請られる。渡せばパチンコへ。渡されなければ殴られ、蹴られ、犯される。

いつも通りの彼なりの愛情だとおもった。

でも違う。

いつもと同じ。

捨てられる。

〜～〜～〜～〜～～～～～～～～～～～～

またいつもの所に来ていた。捨てられたら来る路地裏。

座り込んで目が腫れてしまうほど泣いていた。胸が締め付けられて、息ができない程辛かった。過呼吸になる程息が詰まって。気を失いそうなほど目の前がふわふわして。怖くて薬を沢山飲んで。舌が青くなる程までに飲んで。綺麗な街だと思えば手を見ると血まみれで。怖くて怖くて、また薬を大量摂取する。すると今度は綺麗な綺麗なお空が見えて。沢山もっと沢山知りたいと思えば薬をいつの間にか飲んでいて。するとまたさっきと同じ景色、綺麗な街なのに、自分だけ血まみれ。

彼に対する愛情が今までの人間よりも強かった。ずっといたいと思ってる居た。だから、捨てられたらことを忘れたかった、記憶から消したかった。薬を飲んでも飲んでも、殴られたこと、蹴られたこと。特に抱かれていた記憶がフラッシュバックして自分をさらに苦しめる。

苦しい、この苦しみから救って欲しい。誰でもいいから上書きして欲しい。一晩だけでいいから愛して欲しい。

［お兄さん、大丈夫？］

「ぁ、ごめんなさい、こんな所で…」