「……あのさ、ナムジュナ」
「ん?」
「……僕はやっぱり、ナムジュナがいないと駄目だよ」
「……また急に…どうした?俺がいなくなる未来でも見えたか?」
「んーん、そういう事じゃないんだけど……たまに、怖くなるの。……また、ナムジュナを傷つけたらどうしようって……」
「……………」
首絞め事件から一ヶ月。あれから不安定にはなるものの、かなり落ち着いていたのだが…最近、話していたと思ったら急に黙り込む時があったのはこれを考えていたのか?下を向き、ポツポツと話すホバの顔をそっと覗き込むと、今にも溢れてしまいそうなほど涙が目に溜まっている。
ぎゅ……
「いらない心配はするな。もうしないってあの時言ってただろ?」
「でも…ナムジュナ……っ」
「それに、いつも約束を守ってくれてるだろ。…それとも、守れる自信がないのか?それなら話は別だが」
「約束……守るよ。守らなきゃ……もう、あんな事は嫌………」
「なら大丈夫だ。…俺は、お前を信じてる」
「…うん……うん……っ」
「そんなんで泣くな……泣き虫になったか?涙のストッパーを何処に置いてきたんだ」
「ジュナが持ってったぁ……」
「さらっと俺に罪をなすりつけるな。冤罪だぞ」
涙をそっと拭うも、ボロボロと次々に出てくる為、止めようがない。気を紛らわそうとおちょくった質問をすれば、覚えのない罪をなすりつけてきた為、呆れながらもホッとする。
「ジンヒョンに何か作ってもらおう」
「…おこげ作ってもらおうかな」
おこげ好きなんだ〜、とふにゃふにゃ笑いながら話をするホバを見て、純粋に可愛い奴だと思い、そっと顎を持ち上げて自分の唇を重ねる。ほんのぽっぽ程度だというのに、顔を離して見たホバの顔は林檎顔負けの赤さだ。
「……ふっ、可愛いな」
「な……!ナ、ナムジュナ……っもう!そんな急に格好良くならないでよ!」
「それじゃいつもは格好悪いのか?」
「格好良いに決まってるでしょ馬鹿!!…おこげはやっぱりいらない。…ナムジュナが欲しい…」
「また可愛い事を……なら、おこげはまた今度な」
「…うん……」
未だほんのりと赤い頬を両手で包み込み、再び唇を合わせながら、そっと体重をかけると、すんなり後ろに倒れていくホバ。そのまま、二人でベッドに沈むと、お互いの体温を感じ合う事が出来た幸福感と以前と変わらない温かさに安心する。この日は、本当に久しぶりに朝までぐっすりと眠れたのだった。
「んー……ぐぅー…ぐぅー……」
「んん……ジュナァ、うるさい……うるさいってば…んんー……」
皆様、いつも愛読ありがとうございます。
このお話、あと少しで完結にしようと思っております。初めて書くジャンルでしたが、個人的にはまぁまぁ……と思っているので、書く機会を下さった皆様に感謝しております。
次回(未定)のお話なのですが、またジンホビに戻ろうか、クサズ?SOPE?ミンホプ?VOPE?グクホプ?と悩んでおります。
もし、こんな文章力でも良いのであれば、何かリクエストをいただけたらありがたいなと思っております。(ご期待に添えませんでしたらすみません)
今後も、ゆっくりですが書いていけたらと思っています。
(いつも温かく、やる気を彷彿とさせるコメントをありがとうございます🙏)
コメント
10件
続きみたいです!!!!!!!!!!!!!!
か、可愛すぎだろー!!!😖😖💗 ホソクさん、だんだん正気に戻ってきたのかな…? ナムさんもホソクさんの言う通り超かっこいいですなぁ…🤤 次回、、自分は今作の依頼をしたので次回作は皆さんとお茶さんの意見に任せます!! 次回も楽しみにしてます!自分のペースで無理せず頑張って下さい💪
うぐっ最&高💜 ホソクのジュナ呼びがたまらなぃぃぃ😭 新作はクサズをお願いしたいです‼️ でも主さんの作りたいものを作ってください‼️ 次回も楽しみにしています😊