ほのかだよっ!!
1わですっ!!
東京の空は、意外と青かった。
引っ越し初日。キャリーバッグを引きずりながら、あなたは「Snow House」と書かれた小さな表札を見上げた。
「ここ、で合ってるよね……?」
不動産会社に紹介されたシェアハウス。ちょっと築年数は経ってるけど、写真で見たより雰囲気がよくて、なんだかあったかい。
ポストの中には、封筒がひとつ。
ようこそ、Snow Houseへ。
今日からあなたも、ここの住人です。
カギはポストの裏に隠してありますよ。
どうぞ、お入りください。
「ちょっと、変わってるな……」
そう思いつつもポストの裏を探ると、本当にあった。小さな銀色のカギ。
カチャリと音を立ててドアを開けると――
「おーい、誰か来たよー!」
「おっ、もしかして新しい子?」
「やっと来たか~、歓迎しなきゃ!」
わぁっと広がる声の洪水。
玄関の先に現れたのは、なんと……9人のイケメンたち。
……いや、ちょっと待って? え?
この人たち、テレビで見たことある――
Snow Man!?
「ようこそ、Snow Houseへ!」
声をそろえて笑う彼らに、あなたの思考は完全にフリーズした。
居間のソファに座らされ、まだポカンとしているあなたに、ふっか(深澤辰哉)が麦茶を差し出す。
「びっくりするよね、そりゃ」
「だよな~! 急にアイドル9人いたら、そりゃ動揺するって」と、佐久間大介がケタケタ笑ってる。
「でもね、ここは俺たちのプライベート空間だから、撮影とか関係なくて。ただのにぎやかシェアハウスって思ってくれればいいよ」と、優しく目黒蓮が説明してくれた。
「一緒に暮らすからには、ルールはちゃんと守ってもらうけどね」
阿部亮平が小さなノートを渡してくる。**『Snow Houseルールブック』**と手書きで書かれている。
「ちなみに、風呂は時間制限あるからな!」と向井康二。
「冷蔵庫のプリンは名前書いといてね?」と渡辺翔太がまじめな顔。
「ご飯は交代制。初日は舘様(宮舘涼太)の担当だよ」とラウールがにっこり。
……なんだこの人たち。
テレビでは見られない、やたらリアルな生活感。
でも、どこか居心地のいい空気。
そして――リーダーの岩本照が、ソファに腰を下ろして、まっすぐあなたを見て言った。
「今日からここは、君の家でもある。無理せず、自分のペースでな。な?」
そのひと言が、不思議と心にしみた。
自室に入って、荷物を開けながら、まだ実感がわかない。
けど――
カーテンの隙間から見える、オレンジ色のリビングの灯り。
あそこで、9人の笑い声が響いてる。
あなたの東京生活は、想像の何倍も、にぎやかに始まった。
つづく▶︎第2話「朝ごはんは戦争」
次回は、Snow Houseの朝の風景へ!
洗面所の争奪戦、朝ごはんのメニュー、そして“あの人”の意外な一面が……?🍳☀️
こんなかんじですっ!!
ばいばい👋
コメント
6件
めっちゃドキドキする🥰
遅くてごめん‼︎続きが楽しみ(๑>◡<๑)
めっちゃ続き楽しみ!文才あっていいな…すごい…