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※カイネス











『あーれく!』

「なぁに?」


僕とミヒャが一緒に暮らし始めて約1ヶ月。……今更だが気づいたことがある。それは……


『ん、』

「ミヒャ、これ好きだね」

『なんだがクソ安心する』


意外に甘えん坊だということだ。

身長は僕よりも少し高く、整った顔。明らかに大人っぽいのに……というか何千年も生きている悪魔なのに、頭を撫でてあげるととても嬉しそうな顔をする。僕は弟妹がいたからどうしても……その、、、失礼だけど重なるくらいの精神年齢だ。寝る時に抱きついてくることもしばしば。



しばらくしてご機嫌になったミヒャはいつも通り外へ食料を取りに行く。僕は家事をする。このダンジョンはミヒャの力によって劇的な変化を遂げた。確かにダンジョンの雰囲気は残っているのだが家具などはしっかり揃っている



「…………」

1ヶ月、か、



初めてミヒャに会った日。……………


あの快感を刻み込まれた日。


ぞくり、と背中を走ったナニカ。正直、性欲の悪魔のことはよく分からない。僕は人間だしミヒャと暮らしていても何も問題は無い。だけど僕はこの暮らしが好きだ


ひとりじゃないから……










『アレク!ただいま!』

「おかえりなさい!」

笑顔で駆け寄ると少し満足気に頬を染めるミヒャ。嬉しいのだろうか、、可愛い



『今日はリンゴと木の実と……猪』

「猪ッ、!?」

『なんかいたから。』

「…………(悪魔強ッッッ)」

「あ、でもリンゴあるなら今日はアップルパイ作れる!」

『アっぷる、パイ…?』

「うん!リンゴのお菓子!凄く美味しいんだよ〜」

『楽しみにしてる』




そう言ったミヒャは何か思い出したように呟く




『そういえば…』

「……ん?」

『そういえば俺、外でこれ見つけてきた』

そう言って差し出されてきたのは小さくて光るナニカ________




………………あ。








「ぼ、僕のペンダントッ……!?!?」



彼が……ミヒャが差し出したのは僕が無くしていたと思っていたペンダントだった。

「よかった……!!」

『?何か大切なものなのか?』

「もちろんだよ…!!」


本当に、これは大切なものだ。なぜなら……


「……僕の家族の写真が入ってるんだ」


パカリ、と開いてミヒャに見せる。不思議そうな顔をしてミヒャはじっと見つめていた。




『…なんだか不思議だな』

「へ、、?」

『俺には家族なんてもの居ないから』

『……きっと、暖かいんだろうな』


少しだけ寂しそうにしている彼を見てふと思う。僕が……彼を笑顔に出来ないだろうか、と。でも僕にはこれといって何も出来ることがない…。



……あれ、でも僕にイタズラしてる時のミヒャとか構ってあげてる時のミヒャって凄く嬉しそうだけどな




そこで何故かこんなことを思いつく。



僕がミヒャに甘えればどうなるのだろうか、と________















次回♡1500でどうですかね?








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