杖の武器屋にやってきた。
⚡️「ここならなかなかの上等品がお目にかかれそうだぜ。」
普段、冷静沈着で塩っぽいマナトが、大量に並べられている杖を前に、興奮した犬のようにはっちゃけている。
⚡️「うおー!これめっちゃいいな!あ、これもいいな!おいごまめ!これみてくれよ!!」
すごい楽しそう。
横ではにけーきとマリさんが唖然とした顔でマナトを見つめている。
口が開きっぱなしだ、閉じてあげようかしら。
🫘「マナトが杖、決まったってよ。」
👾「おっ、早いな。」
まだ入店してそんなに経ってないはずなんだけど。
👾「どんなのにしたの?」
⚡️「これ、なんか玉の中にイナズマが入ってたからかっけぇなぁって思ってこれにした。」
こいつはほんとにイナズマ好きだなぁ。
さすがに厨二病臭すぎるぞ…。
👾「んじゃ、早く支払い済ませてきて。」
⚡️「はいよ。」
🍯「じゃあ最後は私の武器探しね〜!!」
👾「行かないぞ。」
🍯「え?」
👾「あんたは塔で見つけたレーザーガンがあるだろ、これ以上欲しがるならサブマシンガン返してもらうよ。」
🍯「お、おっけえぇぇ……。」
明らかに萎えてる。
でも仕方ないことだ、さすがに武器が多すぎる。
そんな新しい武器よりも、あのトドメで使ったショットガンを一体どのような経緯で手に入れたのか気になって仕方がないのだが。
🍯「私もいろんな武器見たかったなぁ。」
そう呟きながら彼女はレーザーガンをクルクル回していた。
💭「そろそろお風呂行かない?もう時間もだいぶ遅くなってきたみたいだし!」
⚡️「そうだな、温泉行くか。」
みんなで温泉に行くことにした。
繁華街の温泉は気持ちいいんだなぁ、そうに決まってる。
温泉に着くと、男女わかれて脱衣場へと駆け込んで行く。
🫘「はるー!男風呂あったぞ!はやくこい!」
👾「あ、そっちか。こっちだってよマナト。」
⚡️「へいへい。」
💭「まってー!!わたしもそっちー!!」
こっちは男風呂。
🍯「ほら、マリちゃんこっちこっち!」
🌙「あっ、はにさん、ちょっと待って…早い、早いよ…!!」
こっちは女風呂。
👾「温泉なんていつぶりだろう。」
旅に出て以来、温泉なんて来たことがない。
いや、現世にいた頃もそんなに行った記憶がないような…。
⚡️「はぁぁぁあ〜〜!!やっぱ風呂は気持ちええなぁ!!」
おっさんかよこいつ。
おっさんがお風呂に体を沈めて最初に発する言葉をそのままどストレートに出すな。
🫘「見てみて、クラゲ。」
お湯の上からタオルを被せて空気を入れて膨らませて遊ぶごまめ。
やっていることがガキくさい…。
💭「行儀悪いよごまめ。」
🫘「なにいってんだおまえええ!!」
なお、注意は聞かない模様。
お風呂でもこいつらの様子が変わることはないみたいだ。
早く洗って出たい…。
一方、女風呂では。
🍯「っは〜!!ここのお風呂おっきいね!!私、こういうお風呂に1回入ってみたかったんだよね!!」
🌙「あっははは〜…そうなんですね!!わかりますわかります…。」
テンションについていけてないみたい。
はにけーきが1度ハイテンションになったらなかなか落ち着かないぞ。
🍯「露天風呂行かない!?夜空見れて、お月様も見れるかもよ!!」
🌙「月!?ムーン?!That’s MOON!?」
🍯「う、うん!!お月様!!」
🌙「見ます、見たいです、行きましょうはにさん。」
さすがのはにけーきもこのテンションの変わりようには引き気味のよう。
月の話を持ち出せばここまで変わるのか。
そんなこんなで露天風呂へ。
🌙「っっっっっは!!!綺麗!!美しい!!びゅーてぃふぉぉおお!!!」
🍯「え、大丈夫?マリちゃん。」
🌙「あっ、すみません。月が綺麗ですね。」
🍯「はぇっ!?」
🌙「いや、あの、月が綺麗ですねって。」
明らかに話が噛み合ってない。
お互いの中での“月が綺麗ですね”の捉え方が違っている。
どっちも気づいてないのがまた面白い。
というか、温泉の楽しみ方間違ってる気がするけど大丈夫?
1時間ほどして温泉から上がる。
⚡️「はぁぁあ〜!!いい湯だったぜ。」
またおっさんみたいなことを…。
🫘「相変わらずマナトはおっさんみたいやな。」
言いやがったし。
🍯「マリちゃん、ずっと空見上げて歩いてたから露天風呂のところでコケたんだよね(笑)」
🌙「ちょ、言わない約束だったじゃないですか…!!」
月に見とれすぎて下を確認しなかったのか。
⚡️「戦闘のときは背後への注意も足りてなかったしな。」
🌙「うるさい。」
図星を突かれたみたい。
💭「こっちはごまめが1人でサウナに入って、中で寝てたよ(笑)」
🍯「大丈夫?それ気絶してない?」
うん、してたと思う。
どこでも寝るからなこいつ。
🫘「俺も記憶ないねん。」
⚡️「疲れてんだよ、今日はもうはよねーや。」
🫘「10分だけ寝るわ。」
温泉をでて、宿に向かう。
🍯「やっとふかふかのベッドで眠れる〜!!」
👾「ベッドじゃなくて敷布団らしいよ。」
🍯「え。」
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