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お松と別れて家に帰った惣吉は、庭でうずくまっている姉を見付けて駆け寄った。
「あねさ、どうしただ?」
「惣吉。
医者を呼んでおくれ。
お腹の赤ん坊さ心配だから。」
姉は苦しそうに顔を歪めた。
「義兄さんはどこに行ってるだ?」
「茂作(姉の夫)は今、山に山菜採りに行ってるだ。」
「そうか。」
惣吉は姉を布団に寝かせて、急いで近くの医者を呼びに行った。
(あねさに子供が出来た。
俺は、叔父さんになるのだ。)
惣吉はくすぐったいような気持ちがした。
医者に診てもらうと、姉は少し栄養不良で弱っていたが、幸いお腹の子に問題は無いようだ。
医者は姉にたくさん食べて、畑仕事は控えるように言って帰って行った。
「あねさ、子供が産まれるんだな。
おめでとう。
義兄さん、喜んでいるだろう?」
「ああ、たいそう楽しみにしているよ。」
姉は微笑んだ。
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