コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕は浜野悠、性別、性自認共に男だが恋愛対象は男。
LGBTQのGの部分、所謂ゲイというやつだ
そんな僕も、もう高校1年生
中学の頃好きだった桐野誠を追って
無理をして同じ高校に進学した。
誠とは小学校からの仲で、仲も良い。
このまま少しずつ距離を狭めて高校1年生の間に 告白。といきたかったが……
普通じゃない恋は上手くはいかないの
かもしれない。
春の面影も過ぎ去りつつある4月僕たちは
高校1年生になった。
新しい環境に程々の緊張感を携えて
始めての高校に足を踏み入れ、
自分のクラスを確認すると同時に誠の名前を
同じくクラス表から探す…
悠「桐野、桐野……」
ゴツン
漫画やアニメでしか聞かない効果音と共に頭に痛みが走る。
悠「あ、ごめんなさい!…って誠?」
誠「お〜!悠君!悠くんもこの高校だったんだ!。」
と接触できたことの喜びもそこそこに
白々しく話を続ける
悠「そうだよ〜頑張ったんだから!」
誠「へ〜というかクラス一緒だね!小学校からの友達が居て 良かったよ〜朝霧中から進学したの俺一人だと思ってたし」
悠「僕もそう思ってた!誠が居て良かった〜」
まぁ知ってたし、追いかけて来たんだけど、、
誠「てかクラスも一緒かwまた高校でもよろしくな」
悠「うん!よろしく!」
2人で1年生の教室がある二階に上がる
周りでもザワザワと雑談の声が聞こえる。
いざ新しいクラスに入る、指定された席に着いて
自己紹介や高校でのある程度の校則など
一通り終わった後、周りの人と交流する時間が
作られた。
???「ねえねえ、名前なんていうの?」
隣に座る女子が話しかけてくる、名前は確か、
悠「浜野悠だよ、花咲さん自己紹介聞いてなかったの?」
花咲「いや〜浜野くんってイケメンだよね!
その顔見てたら聞き逃しちゃって」
確かにこっちをチラチラと見ていたと言われれば 見られていた
悠「そう?僕そんなに自分のことイケメンだと思ったこと無いけどなぁ〜」
花咲「そりゃ自分の良さには中々気付かないってw」
悠「そうかな?」
そんな雑談を交わしていると…
???「ねえねえ!浜野君!」
前の女子が喋りかけてくる、隣の人とは話し終わったようだ、
悠「どうしたの?え〜と中島さん?」
中島「もしかしてだけどかざっちのこと好きになっちゃった?」
悠「か、かざっち?」
中島「あ〜花咲ちひ ろだからかざっちって呼んでるの。で? どうなの〜?」
花咲「ちょっやめてよ〜美希〜」
照れるようにして中島美希を止める仕草を見せる
悠「いや〜ごめんだけど、僕中学の頃から好きな人がいてね、花咲さんも可愛いけど…ごめん!」
花咲「ちょっ…浜野くんも勝手にふらないで!?」
と笑いながら話していると
「浜野君!浜野君!好きなもの教えてよ!」
「じゃあ、私には彼女いるか!」
「え〜流石にいるでしょ?」
と、女子が2人僕の机に近づきながら
喋りかけてくる。
それだけじゃない
後ろから4,5人の女子が近づいてくる
それを見た男子が明らかに僕のことを ヒソヒソと話をする
この光景見たことがある。
中学校の頃もそうだった。
女子がゾロゾロと周りに居て、それから距離を
離すことが苦手だった。
だって、女子が周りに増えるほど男子は離れていくから。
その女子軍から距離を離すと、1人になる
男子が離れる理由は様々で、
「女子が周りに多くて、イキっている様に見える」
とか、
「女子が周りに居すぎて喋ろうと思っても喋れない」
だとか、
「単純に顔がいいのが嫌い」
とか、
「好きな人が僕のことを好きになった」
とか、
僕がそうなりたくてなっているとでも思っているのだろうか?
馬鹿馬鹿しい…
だけど…そんな僕にも光が差した。
集まることでしか自己顕示の方法を知らない虫を
払って、太陽のような笑顔で僕の心を撃ち抜いてくれた。
撃ち抜いてくれた矢こそ桐野誠だった。
その太陽みたいな顔に、
その日光みたいな眼差しに、
その朝日のような言葉に、
その夕陽のような話し方に、
〜〜恋をした〜〜
前から話したいと言ってくれた
話が面白いと言ってくれた
僕と居ると素体でいられると言ってくれた
それからずっと心には誠がいた
それからはこの周りに群がる虫にも
それを見て離れていく男にも、慣れてしまった。
「浜野くん?話聞いてる?」
「あ〜ごめん!ちょっとぼーっとしていて…」
と、なんだかアニメみたいなやりとりをしなが ら悠の 高校生活最初の日は終わった。